第6話 結婚することになっちゃいました♪ テヘペロ♪

 流行は追わない。


 年齢で人生を決めることもしない。


 でも。


「結婚することになっちゃいました♪」


 ニコルソン侯爵令息と横に並んで報告したところ、お母さまとロザリーの顔が面白いことになりました。


 うーん、マイシスター、面白い顔になってもカワユス。


「突然の事で申し訳ありません。正式な打診は屋敷の方から、フォットセット伯爵さまの方へさせて頂きますので。よろしくお願いいたします」


「あらあら、まぁまぁ。本当によろしいのですか? うちの娘で」


「はい。マギーさんで」

「マリーな?」


 マリー・フォットセット伯爵令嬢だよ。間違えんなポンコツ。


「おねぇちゃま……」

「ん?」


 なんだい、ロザリー。


 おねぇちゃまはココだよ。


 甘えんぼさんモードになると、お姉さま、から、おねぇちゃま、に戻っちゃうんだよねぇ~。


 あー。可愛い。


「この方でいいの?」


 私の腕に絡みついてくるロザリー。


 たわわな胸が腕に当たっている。


 いいね、いいね。


 おねぇちゃまは本望です。


 ピンクブロンドの髪はツヤツヤなだけでなくて、肌触りもサラサラしてて最高。


 紫の瞳をキラキラさせて見上げてくるのも可愛くてたまらない。


「うん。いいの。ロザリーの玉の輿先も探してくれるって」

「ふぅん。そーなんだ」


 あら? お気に召さない?


「おねぇちゃまの老後を幸せにするのは、私なのにぃ~」

「ふふっ」


 大丈夫よ、ロザリー。


 白い結婚だからね。


 いまは内緒だけど。


 おねぇちゃまの老後、空いてますよ♡

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