花
きれいに咲くか分からない花に
ずっと水をやり続ける
種の頃から
土の湿り具合、温度を調節して
芽がでたら
日の光も考えて
繊細に大きくなった
やっと蕾が出て
今か今かと咲くのを待ったけれど
蕾を大風がさらっていった
またきれいに咲くか分からない花に
ずっと水をやり続ける
数を重ねてくり返して
対策を重ねて
偶然美しい花が咲いた
私たちはその花の犠牲を知らない
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