余談10 歯科大という進路を選んだ君へ
医学部入試は偏差値67.5とか65.0の上に倍率が20~50倍だ。なのに歯科大は倍率が1.1倍とかで偏差値30台がザラだぜ!親は金持ちだから歯科大を選んでしまえ!
君の進路はこうなります。なお、さすがに歯科大は附属病院収入も持ってるからそう簡単には倒産しません。
1:国家試験に落ちて借金だけが残る
2:国家試験には受かったけど借金だらけのワーキングプア歯科医
3:国家試験には受かって親も歯科医で親の元で開業費もかからず親元で修行しながら歯科の博士号をもらいにもう一回大学院に進学。歯科医兼任で主に歯科衛生士の学校の先生になる(下手すると4大歯科衛生学科の大学教授)
4:大学中退(留年→中退)
そんないい人生送れたらなんで歯科大の偏差値が60台から30台に落ちるんだよ?音大の項目で「君は歯科大並みの学費を払った」と書いた。「じゃあ歯科大に行く!」ってなるとどうなるか。
歯科って6年の履修終えて国家試験に受かると……臨床医になって約3年過ごす。その後は勤務医にならずにいきなり独立を迫られるんだ。とんでもない世界だろ。総合病院に「歯科」はほとんどない。サラリーマン歯科医なんてレアな存在なんだ。
そして残酷な現実に気が付く。
コンビニよりもデンタルクリニックが多い……。
よって学費の返済、開業時の返済も入れるとすさまじい。親が歯科医で親の後継なら事実上の勤務医としてやっていくんだけどね。
そして破産・廃業の2文字が待ってるわけだよ。廃業せずともそこらのフリーターと手取り額が変わらない。いい事は「先生」と呼ばれる事だけ。事務員に歯科衛生士も雇うんだしね。
その親の歯科医も実は借金まみれだったりして。息子に言えなかったんだね。
こうやって中間層は落ちぶれて貧困層に落ちていくのが日本というどうしようもない国なんだよ。本当に歯医者が食える職業なら歯科大は昔のように偏差値60前後のMARCH並みの難易度だって。今の歯科大はお値段通りのバリューしかないんだって。
歯科医は勤務5年でケアマネの受験資格がもらえてケアマネにも転進できるけどこれがブラックで精神病んでね。だからそんな道を歩むくらいなら年収手取り200万くらいでもなんちゃって歯科医の方がいいやってなっちゃう。こんな事だからコンビニよりも数が多いデンタルクリニックだらけの世の中になる。オーバーストア現象って言うのだけど。
だから3の選択肢に当てはまらない奴以外辞めとき。もはや主要な収入が「教育事業」になっちゃってるデンタルクリニックのなんて多い事か。主な収入が歯科収入よりも教育事業収入になってしまってるんだね。
なお歯科衛生士も花嫁修業の職業だったり結婚後のWインカムとしてパートの倍は稼げる花嫁道具だ。なので実際はトータルすると従業員の歯科衛生士の方が年収が良かったりして……。だから雇い主の歯科医は歯科衛生士を複雑な目で見てる。
結論は親が歯科医でなかったら辞めとけと。やっぱ特殊な世界に一般人が来るとろくな人生待ってない。
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