カズくんと千里
けった
LOVE
夜中
後輩「(なんだか急に目が覚めたな・・・テレビでも観るか)」
ジャジャーン!
短期集中ドラマ「カズくんと千里」
千里「ねぇねえカズくん!見てみてー、新しい服買ったのー!どう?似合う?」
カズくん「・・・」
千里「ねぇねえカズくん!今日の肉じゃがお醤油変えてみたんだけど!口に合うかな?」
カズくん「・・・」
千里「ねぇねえカズくん!新しい入浴剤買ってきたのー!今日おフロ一緒に入る?」
カズくん「・・・」
千里「ねぇねえカズくん!カズくんってばー!聞いてる?」
カズくん「・・・」
千里「カズくん!カズくん!」
カズくん「ああああああああああ!!!!!!うっせえええええええええええ!!!!!!!」
カズくん「オレは!今!サッカーを観てるんだよ!!
日本対ブルキナファソの超重要な一戦なんだよ!!!
絶対に負けられない戦いがここにあるんだよ!!!集中させろやあああああ!!!!!」
千里「(そんな・・・酷い、酷いよカズくん・・・酷すぎるよ・・・)」
千里「カズくんのバカッ!!」
ダッ
カズくん「あっ!千里!」
家を飛び出した千里・・・
千里「ハァ、ハァ・・・」
千里「(カズくん・・・追いかけてなんかこないよね・・・悲しいな・・・)」
あてどなく彷徨う千里・・・気付けばその足は近所の公園に向かっていた・・・
千里「(カズくん・・・どうして・・・どうして私達って出会ってしまったんだろうね・・・)」
カズくん「千里!」
千里「カズくん!どうしてここに?」
カズくん「お前が行くとしたらこの公園じゃないかって・・・」
千里「そうだったね・・・ねぇ、カズくん・・・覚えてる?
この公園でカズくんが私に告白してくれたこと」
カズくん「覚えてるよ」
千里「私、嬉しかった・・・とってもとっても嬉しかった・・・」
千里「それから二人でいろんな所に行って、二人の思い出をいっぱい作って・・・」
千里「二人で住み始めて・・・なのに」
千里「どこかで私達すれちがっちゃったのかな・・・」
カズくん「・・・」
千里「私の事、ちゃんと抱きしめていてよ!!ちゃんと見つめていてよ!!
そうじゃないと不安でちぎれちゃいそうだよ!!」
カズくん「千里・・・」
カズくん「ごめん」
千里をそっと抱きしめるカズくん・・・
千里「(カズくん・・・あったかい)」
カズくん「これからは不安になんてさせないから・・・オレが千里を守るから」
千里「カズくん・・・」
カズくん「落ち着いた?」
千里「うん」
カズくん「じゃあ帰ろうか?」
千里「うん!」
こうして仲直りしたカズくんと千里であったが、
それは新たなる試練への序章に過ぎなかった・・・。
次回のカズくんと千里、「竹田先生」。ドンミスイット!
後輩「(つまんね)」
プッ(テレビを消す音)
2話 竹田先生
一緒にショッピングに行ったカズくんと千里
カズくん「じゃあ1時間後に再集合な」
千里「うん!」
千里「(カズ君とショッピング・・・楽しいな♪)」
?「千里君?」
千里「え?・・・竹田先生?」
竹田先生「10年ぶりだね」
千里「そうですね・・・もうそんなになるのか」
竹田先生「ちょっと喫茶店に行って話でもしない?」
千里「今彼氏と一緒にいるので・・・」
竹田先生「どうしても話したい事があるんだ!10分だけでもいいから」
千里「・・・分かりました」
喫茶店
竹田先生「卒業してから元気にしてた?」
千里「まぁ・・・早く要件を話してもらえますか?」
竹田先生「実は最近妻と離婚したんだ」
千里「えっ!」
竹田先生「親権も取られてね・・・今はバツイチのひとりぼっちさ」
千里「・・・」
竹田先生「だから僕と付き合ってくれないか?あの時みたいに」
千里「・・・」
千里「・・・」
竹田先生「千里、なんで何も言ってくれないんだい?悪い話じゃないだろ?」
千里「・・・黙って」
竹田先生「?」
千里「黙って聞いてりゃ勝手な事ばかり言いやがってててててぇぇぇえ!!!
学生時代に何回かヤッたぐらいで今も好きとかそんな訳ねぇだろうがぁぁぁぁ!!!!
このたーわーけー!!!!!」
パリーンパリーン(コップが割れる音)
竹田先生「ひっ、ひぃ!ごめんなさい!!」
逃げていく竹田
千里「はぁ・・・はぁ・・・ハッ!すいません周りの方々!」
パチパチパチパチ(聞いてた人たちの拍手)
カズくん「千里遅いな・・・あっ、来た」
千里「ごめんカズくん!遅くなっちゃった」
カズくん「なにかあったの?」
千里「ううんなんにも・・・ねえカズくん」
カズくん「何?」
千里「私、カズくんの事、好きだよ!」
カズ君「あ、ありがとう。」
最終話 結婚
千里「ねぇねぇカズくん」
カズくん「何?」
千里「私そろそろあの言葉が欲しいなー」
カズくん「言葉?」
千里「プからはじまる言葉!簡単でしょ!」
カズくん「プロセスチーズ?」
千里「じゃなくてさー」
カズくん「うーん・・・わかんない」
千里「プロポーズ!!!」
カズくん「プロポーズ!?」
千里「私達結婚するんでしょ?」
カズくん「・・・」
千里「おい」
カズくん「はい」
千里「結婚適齢期の女と付き合っておいてその態度はないだろうがぁぁぁ!!!
結婚だろうがぁぁぁ!!!」
カズくん「は、はい」
千里「じゃあ何言えばいいかわかるよね」
カズくん「千里、け、結婚してください!!!」
千里「よし。オッケーです」
こうして二人は夫婦になりました。
ケンカしたりいちゃいちゃしたり、いろいろあると思いますが、
二人で生きていきます。
シアワセじゃん!
つらくても 二人でいれたら シアワセじゃん!
ずーっと二人でいたいんじゃん!
ささいなことでもシアワセじゃん!
何気ない 日々の営み シアワセじゃん!
不幸でも 半歩進めばシアワセじゃん!
何が起きてもシアワセじゃん!
最後には きっと笑ってシアワセじゃん!
シアワセじゃなくても きっとシアワセじゃん!
カズくんと千里 けった @ketta1111
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます