魔女の出会いと別れの旅の物語

トワ

第1話 冒険者の国

「私旅に出たい。」

お父さんが冒険者で冒険していた。だから私もそう思ったのでしょう。

「うわぁーこの国は広いですね」

私の初めて訪れた国・・・記念すべきですね!ほうきで浮かびながら空から国を見ます。一体なんの国なんでしょう。私楽しみです!

フワッと空から降りる。

「あの門番さんですか?入らせて下さらない」

「いいですがその前に名前と職業と何をしに来た?」

なぜそんなことを言わなきゃ行けないのでしょう?

「名前はシエル。職業は・・・魔女とでも言うべきでしょうか?旅でフラッと立ち寄っただけで特に何をしに来たわけでもないですわ」

「わかった。それではお入りください。冒険者の国へ」

ギィーーーと門が開きます

ちょっと歩いて思ったことはたったひとつ。

「建物デカ!」

なぜその言葉がでてきたのかと言うと私の住んでた所はとても小さかったのです。

絶対こんな国回るの楽しいでしょう!

国の中はほうきが使えなく、とても人が多い・・・歩くのも疲れますわー

「ここは・・・ギルドですわ。初めて見た。入ってみましょう」

ウキウキしながら入る。楽しみー

ガチャ

「あら、思ったよりすいていますね」

「お客様初めての方はこちらへどうぞ」

お呼ばれされるままに着いていきましょう。全く分からないので

「あの、どうしたらいいでしょう?」

「とりあえずお名前とご職業を」

またご職業か・・・まっ書きますか!

「これでいいですか?」

「はい!こちらギルドカードです!」

ほほう。これがギルドカード・・・初めて見たー。本でしか見たことなかったので。

「こちらはクエストをクリアする事にランクが変わります。最初はブロンズランクですが頑張ればプラチナも・・・まぁ夢のまた夢ですが」

まぁ私はおそらく数日でここをさるのでランクは一生ブロンズでしょう。

「あの〜プラチナにいった人はいるんでしょうか」

「あの伝説の冒険者と呼ばれている、アルフさんです。」

一度は見てみたいものですねー

さぁ早速ミッションでもやってみますか。

「何かいいのはないでしょうか・・・」

「あのそこの方」

うーん悩みますね

「そこの魔女の方!」

何にしましょうか?

「お美しい魔女の方!」

えー!!お美しい魔女なんて私しかいな〜い!

周りに花をさかせながらふりかえる

「はーいなんですか!」

おそらく私に話しかけてくれた人は思ってるでしょう。話す人間違えたと。そろそろ嫌われそうなのでやめましょう。

「あの一緒にゴールド試験をうけてほしくて・・・」

「要件を言う前に名前を名乗るべきでは?」

「失礼しました!!私はフィーナです。一応冒険者やってます」

「私はシエルよ。でゴールド試験に挑みたいんですけどなんで私なんでしょうか?」

「あの私友達いないんですよ」

早速悲しいことを言いますね

「でゴールド試験は2人でやるものなんですよ。なので・・・ね」

うーんと少し悩みますが・・・どうしましょうか。でもひとつ疑問が

「私、ブロンズですが大丈夫ですか?」

「あっシルバーじゃなきゃ一緒に出来ないです。」

「あははははは・・・今回はご縁がなかったってことで・・・」

ひょひょと消えるようにさる・・・

「ちょちょちょ待ってくださいよ。シエル様。お金、お金がご所望でか!!」

座って足を組んで言ってやります

「で、いくら」

そろそろ嫌われそうなのでやめましょう。(Part2)

「こちらです!」

ドスッという大きな音とともにドデカイ袋にたんまりとつまっている。袋を開けようとすると瞬時に

「まった!その前に了承を」

「はーいやりまーす!!!」

袋開けマース。ひゃほっ・・・う?

「これ全部銅貨じゃない!!」

「へっへーしっつれーい」

フィーナがスマンというような顔がしますがまぁ許します。普通に銅貨でもこの量は多いので。

「でっまず何をしたらいいのですか?」

「クエストをこなせば上がりますよ。」

よーし私頑張っちゃうぞー

「ぜぇはぁぜぇはぁ」

こんなに魔法を使うのいつぶりでしょうか。

「これでシルバーいけたので一緒に試験受けましょう!!」

「それでは試験内容を紹介します。こちらのダンジョンに挑んでもらいます」

2人の気持ちは完全に一致した

(うわーめんどくさそう)

そのダンジョンはただただ広いだけで全然強い相手もいなくただただ退屈。

こんなに簡単でいいのでしょうかとか思いながら魔法を大量にうつ。でもフィーナさんは頑張ってるようで。

「えいっこっち来るな」

小柄な体に見合わない大剣を使い相手をバッタバッタとなぎ倒していくー。どこかの層にぶっささりそう。

「ちょっとシエルさん攻撃してください!そんなこと言ってないで」

あら声に出てましたか

「ま、私は最上位の職業、魔女なので余裕ですね。ほらほらよそ見してると魔物がよってきますよ」

「試験クリアおめでとうございます」

ギルドの人が迎えてくれた。

「クリア・・・したの?」

ただただ疲れただけでした。まっここまで簡単だったのは私がフィーナさんにバフ魔法をかけてたからですね。

「これでゴールドランクに・・・」

「フィーナさん。おめでとうございます」

「シエルさんありがとう」

報酬である袋いっぱいの銅貨をもらい、フィーナさんとお食事をすることにしました。

「今日は私のおごりです。好きなもの食べてください」

「手伝ってもらったのに私が色々ともらっちゃって」

ヘヘヘとフィーナは言う

「あっあの」

フィーナが椅子から立ち上がって

「シエルさんが魔女になったのはなんでですか?」

世界平和ーとか綺麗事を言うべきでしょうがもう正直に言っちゃいましょう。

「なんとなくです」

ポカーンとフィーナはなるがそれを気にせずシエルはどんどんと話す

「私旅に憧れてたんですよ・・・お父さんも旅をしてて。だから別に冒険者でもなんでも良かったんです。でも魔法の才能があったから魔女になったって・・・ほんとにたいした理由じゃないですね」

「いっいえたいした理由です。少なくとも私にくらべたら」

どんな理由なんですか?ときく前に話しちゃいました。

「この国ではプラチナランクいった人が1人しかいないのでプラチナいったらチヤホヤされないかなーって」

「フフっほんとにたいした理由じゃないですね。」

「はいっそうなんですよ。でも私決めましたプラチナいったら旅にでます。そしてまた会いましょう。それまで旅やめないでくださいね」

「分かりました。約束です」

私たちは小指をかわして約束をしました。

国からでて山を越え川を越えそして次の国に行く・・・この世界には沢山の国があります。楽しいだけじゃない。辛いことだってある。旅で出会った人だっておそらくもう二度と会いません。でも・・・フィーナさんとならまた会える。そんな気がします

「旅って不思議ですね」

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