第4話 スキル発動

 10タンテンオンスタンブラーに手掴みでボトボトと氷をぶち込みハウスボトルの焼酎を入れて茶割を作る、此奴こいつにはトングもマドラーも要らない。


 ハウスボトルとは、店が用意している飲み放題の酒の事で、セット料金に含まれる。店にもよるが、焼酎やウィスキー、中にはブランデー等をハウスにしている店もあり、何をハウスにしているかで店のランクを知ることが出来る。セット料金は1時間や2時間と時間制を設けているお店もあるし、無制限のお店も存在する。


「何か扱い酷くない? 折角来てあげたんだよ?」


 五月蠅い黙れ下級モンスター。貴様はこれからの私の踏み台でしかないのだよ。スライム沢山狩りまくってレべ上げするんだから。さっきからドレスの胸元から溢れる双丘に目が泳いでる此奴にしゃくだが色々と情報を提供してもらおう。


「チカってさぁ、おっ、おっぱいびっくりするほど大きくないけど形は凄くいやらしいよネ」


 絶妙なタイミングでスライムが汚い酸を言葉吐き出し攻撃を仕掛けて来た。Lv1になったからスキルを一つ使えるようになった私は、戯れに少し惑わせてみるとする。先ずは自分のスキルの確認だ。


「何かね最近、痛いくらい張っちゃって先っぽが凄く疼くの。吸ってみる? 」


 スライムが真っ赤に染まりボンッと頭から煙を出して眼鏡がずれた。成功の様だ、会心の一撃がどうやら股間に響いたらしい。此奴を傀儡にしてダンジョン踏破を目指そうでは無いか……


「ねえ、私今、チカじゃなくて源氏名「いちか」だからね? きちんと呼んでくれなきゃイヤよ? ほら、いちかって呼んでみて」


 腕を組んでおっぱいを擦り付けてみる……


「は、はぃ…… いちかちゃん…… 」







一匹討伐完了。

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