その三九 虫がいない
虫がいない。
今年は本当に虫たちを見かけない。
アシナガバチはベランダ菜園の近くによく巣を作るのに、今年はまったく見かけない。
アシナガバチは野菜の葉を食べるイモムシたちを狩ってくれるし、巣が大きく育っていくのを見ているのが楽しい。他のハチに襲われて巣が全滅……という生き物たちのドラマも見せてくれた、ある意味『恩虫』たちなのだが……。
テントウムシも見ない。
ナミテントウムシもキイロテントウも今年はいない。例年ならキュウリの葉っぱにはキイロテントウがビッシリついていて、無数と言っていい幼虫たちが歩きまわっているのだが。
そう言えば今年はアブラムシも見ないし、キュウリにうどんこ病も出ていない。ナミテントウはアブラムシを食べるし、キイロテントウはうどんこ病の菌を食べる。その食べものがないのだからテントウムシたちだってそりゃあ来ないわけだ。
しかし、なんで今年に限ってなにも来ない?
これも暑さの影響か?
虫や菌類の活動まで鈍るとか、どんだけヤバい暑さなんだよ。
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