第13話 悪役と忘れらてた婚約者(もっと早く書け)
メグの事情は分からないが俺はこれで安心なのでまた学校へ行くことにした。学校には嘘を説明し、ついでに霧江恭吾の葬式にでるとも伝えた。
あれ?もしかしなくても次の当主俺?うわぁめんどくせぇ。
霧江恭吾個人の財産は全て俺が相続する形で、家のことは良い感じの親戚の恭一郎に任せた。つまり俺は家を継がなくてよくなった!!ばんざい\(^o^)/
◇
「あーなんか疲れた」
学園のベンチで寝っ転がる俺。葬儀、相続、めんどい親戚、etc、本当にめんどくさかった。でも総資産が結構な額にはなっている。これで田舎に家を買ってスローライフを送る!!そのために俺は頑張ってきたんだ。
「それより先に決闘祭がありますよ。1週間後に」
「あのさぁ。なんでメグいんの?しかもアオイと」
そう。メグは何故かこの学園に入学し、アオイと仲良くしている。ほんとなんで。
「それは私が18ぐらいだからです。そして橋雨様の学校での扱いを見た――――なんでもないです」
「それよりもアオイの腕は平気なの?義手上手く使えてる?」
「そんなことで済まされました。ショボーン」
あれは一旦無視。
「腕なら全然問題ないです。それよりも私は橋雨の足のほうが心配なのですが」
「歩くだけなら杖なしでもいける。走るのは念力で自分を浮かせるから問題ねぇ。あ、あとメグ、アオイの腕と俺の足のこと許した訳じゃないからな。家から金はぶん取れたけど」
「わかりました」
金は取れたけどメグを許した訳じゃない。メグは金を積めば何でもするわけだから。あ、いいこと考えちゃった。
「メグ」
「なんでしょう」
「俺今億万長者程じゃないけど結構沢山お金あんのよ」
「はい」
「6割預金して今手元に4割残ってるの」
「はい」
「この金でメグのことを雇えないかな?俺の護衛として」
「構いませんよ。それよりも額は?」
「6億ヴィアス」
「「!?」」
この国の金の単位はヴィアスで、俺の所持金は合計15億ヴィアス。それの5/2だから6億。ぽんとだしていい金額じゃないんだよなぁ。
それにメグの雇用には前払いか、依頼料と依頼達成料を払うかのどちらかが必要で、先払いでメグを高額で雇ってしまえば殺される可能性もないと考えたのだ。天才すぎぃ。
「ぽんと出していい金額じゃないって橋雨」
「メグ、給料支給用の口座に振り込んどくよ」
「ペットショップ、これで遂にペットショップが」
「メグさーん?」
駄目だ。聞いてない。完全にトリップしてしまった。でも引き受けてくれるらしいし問題ないか。6億ヴィアスをぽんと出せるのはあと国ぐらいだからな。
「アオイ、メグ、授業行こうぜ」
「「はい」」
でも金の使い道ちゃんと考えないとなぁ。
◇
イーナ−イイコッカ。彼女は隣の国の皇族で俺の婚約者でもある。羨ましいか?俺はどうでもいい。何故ならそこまで仲が良くないしなんならレイと良い感じだから。レイにその気はないらしいけど。
さて、何故俺が今まで登場もさせずなんなら忘れていた彼女について話したと思う?察しのいい人ならわかるだろうが、今目の前にイーナと申し訳無さそうな顔のレイと王女ちゃんがいるからだ。
「そんなに見つめないでほしいんだけど」
「………………………………………………」
「何か言えや」
イーナは無言、レイと王女ちゃんは気を使い距離をとる。つまり会話が成り立たない。マジで何がしたいのこいつ。
「………………………………………………あのさぁ」
「何?」
やっと喋った。
「あんた、ホントに別人みたいに変わっちゃったのね」
「まぁな」
「信じらんない」
「奇遇だな。俺も最初は何が何だかわかんなかった」
「そうじゃなくて」
こいつが言いたいのは信用できないとかそういう感じの事なんだろう。ま、気持ちはわかるけど。
「あのさぁ」
「何?」
「明日空いてない?」
「何故に?」
「デート行こうよ。婚約者らしく」
「ohマジィ?」
びっくらポンだぜ。てなわけで。
「メグさん。助けてください。デート初心者です」
やっぱこうだよね。家に帰ってからメグに事情を説明しつつ頼み込む。アオイは当てにならないしレイ達は何か癪だしで頼めるのはメグ教授しかいないのだ。
「要は婚約者と初めてデートに行くけどどうすればいいのか全くわかんないから私に相談したらいい案があるかもと期待したわけですか」
「そうです」
「雰囲気からして相手のイーナさんに任せるのが一番いいと思いますよ」
「うーんでも俺にデートプラン組んでくれとか思ってるのかもしれないし」
「なら集合場所近くのカフェとか公園でいいと思いますよ(それにデートではなく何かしらの話をしたいのだと思いますし)」
「なるほど。さすメグだぜ」
「さすメグ?」
「さすがメグさんの略です」
「はぁ」
クッソどうでもいいみたいな顔しないでください。悲しいです。
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3000pv達成きたぜ
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