第五十六篇 テーマ「理髪店」 ジャンル「スチームパンク」
私は、いつも通りの道を歩いていた。
ある晩のことだった。
夕暮れの中、路地裏を行き交う人々が、自分と同じく忙しそうに歩き回っていた。
私は、美容院に行く途中である「理髪店」がすごく気になっていた。
この店は、あまり人気はなかったが、掃除がしっかりされていて、店主は感じのよい人だった。
「あの店、どうかしら?」と思いながらも、何故か恐怖が離れなかった。
他の店に行くようにしたほうが良いと思っていたが、なんとなく踏み出す勇気がなかったのだ。
そこで、私は一番重要な決断をした。
私は「理髪店」に入ってみることに決めた。
店内には、暖かい照明がほどよく灯り、心地よい雰囲気となっていた。
理髪師は敬礼をして、なんでも揃っているかと尋ねた。
「そうです、ここで私たちのヘアースタイリングを体験したいと思います。」
私の要望を理解してくれた理髪師は、シャンプーからスタイリングまで完璧に仕上げてくれた。
ミラーの前で自分の頭をチェックすると、完璧に決まっていた。
しかし、少し変なことに気づいた。
自分の髪の毛が長いときはかろうじて見えるのに、今回はどれだけ見ても見えない。
隣の客のような人は数時間ヘアースタイリングをしていたが、私は驚くほど素早く結果を出せたことが不思議だった。
突然、ハサミを握った理髪師が、薬品のようなものを手に取ってきた。
それは、何だろうと見ていると、私の手が急に変色してしまった。
「何が起こっているの!?」と思いながら、動転して帰宅した。
次の日、明らかに自分から変わった人々の多くが、変な髪型であったり、色がついた毛だったりした。
「理髪店」は、こういう不思議な現象を引き起こしていたらしい。
私はこれを聞いて、今後はスチームパンク的な周りの小さな店は、賭けにかけるべきではないと考えた。
【スチームパンクを認識できなかったのか、何を言ってるのかさっぱり分からない出来に(笑)】
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