第三十一篇 テーマ「公園の砂場」 ジャンル「童話」

 ある日、カラフルな花々が咲き誇る公園で、大きな砂場があった。

 砂場に来る子どもたちはいつも、砂遊びをしたり、砂でお城を作ったりして遊んでいた。


 そんなある日、小さな男の子が砂場にやってきた。

 彼は一人で遊び、静かに砂で小さな図形を作り始めた。

 周りの子どもたちは、彼が何をしているのかと、不思議そうに見つめていた。


 すると、その小さな図形が突然、光を放ち、瞬く間に立派なお城に変わった!

 子どもたちは、驚きと喜びに包まれ、お城に入って遊ぶことにした。


 しかし、夕方になってもお城から出られなくなってしまった。

 困った子どもたちは、公園を管理しているおじさんに相談しに行った。


 すると、おじさんは「ああ、この砂場には魔法がかかっていたんだね。お城に入ったら、魔法の影響で出ることができなくなるんだ」と教えてくれた。


 子どもたちは、おじさんの話を聞いて驚いたが、どうしてもお城から出たかった。

 そこで、おじさんは「じゃあ、図形を再度作って、それから飛び出すんだ」とアドバイスした。


 子どもたちは、もう一度砂で同じ図形を作ると、お城の壁からワープホールのようなものが現れ、子どもたちはお城から出ることができた。


 子どもたちは、一晩中遊んだ後に疲れ果て、それぞれ家に帰っていった。

 しかし、小さな男の子だけは、もう一度砂場に戻って砂で遊び始めた。


 彼は、次の魔法を探すために、今度は新しい図形を作って遊び始めたのであった。

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