クトゥルフ神話の扉を開こう!(2)原点



クトゥルフ神話の生みの親

ハワード・P.ラヴクラフトの

主な作品を網羅した全集。

全てはここから始まった。

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ラヴクラフト全集 1 (創元推理文庫)

H・P・ラヴクラフト (著), 大西 尹明 (翻訳)


ラヴクラフト全集 2 (創元推理文庫)

H・P・ラヴクラフト (著), 宇野 利泰 (翻訳)


ラヴクラフト全集 3

H・P・ラヴクラフト (著), 大瀧 啓裕 (翻訳)


ラヴクラフト全集 4

H・P・ラヴクラフト (著), 大瀧 啓裕 (翻訳)


ラヴクラフト全集 5

H・P・ラヴクラフト (著), 大瀧 啓裕 (翻訳)


ラヴクラフト全集 6

H・P・ラヴクラフト (著), 大瀧 啓裕 (翻訳)


ラヴクラフト全集 7

H・P・ラヴクラフト (著), 大瀧 啓裕 (翻訳)


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今では様々なものが出ている中で

創元推理文庫の全集を選んだのは、

これが文章で触れるラヴクラフトのもので

一番原点に近く、手に入れやすいから。


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『20 世紀アメリカを代表する超自然フィクション作家』

その時代の作家として、必ず名前が挙がる存在であり、

1つのジャンルを語る上で知らないでは済まされない

存在となった。


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1つ注意しておきたいのが

現代の文章や、ラノベに慣れている人には

とてつもなく 読み難い!

読み難い、どころか

何を書いているのか理解するのが困難との

意見もある。

翻訳に対して罵詈雑言も多く、それも

判らないでもない。


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書かれたのは1900年頃から。

100以上前の話である。

日本でいえば明治末期ーまだ幕末の名残深い時代だ。

今とは 言語(口語)自体が異なり

現代人がその頃の人と対面したとしても

言葉が通じない可能性が高い。

宇宙人との対話の方が滑らかな気もする。


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1942年、海外文学に精通した江戸川乱歩が真っ先に注目し紹介した。


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世界の怪奇文学収集家ー長老Aから聞いた話によると、だ。


ラヴクラフトの作品は、1900年当時ですら

古典的な文体であり、しかも難解だったのだという。

日々、うなされるラヴクラフトの悪夢が原作である。

それはそれは難解だろう。


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日本人に極力判りやすく。

かつ作品の根幹を損なわずに翻訳する。


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ただでさえもアメリカ文学は

日本人に馴染まない倫理も多く、

伝わりにくい部分が多いのだ。

実際、スティーブン・キングの作品も

日本人に馴染まない部分も多く、

映画は見るが原作は読まないという人も多い。

仕方がない部分ではあるが、

拒否反応を示すよりも

「こんなのもあるんだあ」くらいに

緩く流して欲しいと、切に願う。


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書かれた時代ですら、古典的文体であり

かつ難解・・・・

それを翻訳した、今回の全集の翻訳家たち。


長老Aは よく翻訳したものだ!と

力強く言う。


実際、長老A所蔵の原書を見たのだが。

コピーを持ち帰り、自力翻訳を試みた・・・が。

まともに「小説」の体を成すものに

翻訳出来る自信はなかった。

英文に巧みではない者が言うのも

越権な物言いかも知れないが、


小説に仕上げてくれて ありがとう!!!!


深く深く感謝したい!!


翻訳者、あんたは天才だ!


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とにかく読み難い!


100年以上(130年は経ってる?)前に

書かれた当時ですら、文章が「古典的」で。


なに書いてるのか判らないくらいだ!


そう思って覚悟を決めて読むのが

クトゥルフ神話の原点に触れるには

いいかも知れない。


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機会があれば

ラヴクラフトに多大な影響を与えた

ダンセイニ卿(Lord Dunsany、1878年- 1957年)や

エドガー・アラン・ポーの作品にも触れて欲しい。


エドガー・アラン・ポーは

江戸川乱歩の筆名の元にもなった。

漫画家・萩尾望都の名作「ポーの一族」は

エドガーとアランの物語だ。


ラヴクラフトに影響を与えた文学は

スティーブン・キングにも影響を与え、

やはり追って読んで夢中になっていた者が

ここにもいる。


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いきなり 

そこまで読み難いのからは

難易度や敷居が高くては

つまらない!


完全再現のマンガを推したい!


田辺剛氏のラヴクラフト傑作集を読もう。



ラヴクラフト傑作集 (ビームコミックス)

アマゾンでは現在15巻まで確認できる。


萌えどころもなく、キラキラする処も一切ない。

甘さは微塵も感じられない。

緻密な描写でラヴクラフトの世界に

連れて行ってくれる。

シンクロ率の高い人は、心して読んで欲しい。

現在、読めるクトゥルフのマンガ作品としては

田辺剛氏が一番原作に近いと思う。





















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