第2話 カオス組、初ダンジョン配信はエリア1で(れい視点)

とうとうこの日がやってきた。

なにを隠そう、今日がカオス組のダンジョン初配信なのだ!

ってなんでおれがナレーション?をしてるんだろ。

さて、初配信で選んだ場所は、エリア1北海道の札幌ドーム跡地にある原初のダンジョン【氷結迷宮ロストアイス】である。


「そろそろ配信始めるよー!」


クチナシがそう言ってみんなを集める。

今日来たのは、クチナシ、ぬい、永遠とわ、るばあ、りめあ、れいの6人だ。どんな配信になるのか分からないが…

あと【氷結迷宮ロストアイス】について少し説明する。

このダンジョンは100層あり、1〜20が上層、21〜40が中層、41〜60が下層、61〜80が深層、81〜100が深淵となっている。そして配信するのは上層からになる。


「始めるねー!」


おっと、もう始まるの?早くね?


ポチッと(クチナシが押す)


「どうもー!カオス組のリーダー!クチナシだよー!」

「クチナシの相棒のぬいだよ!」

「リーダーのストーカーのるばあだよ!」

「ごりら代表(自称)りめあだよ!」

「カオス組始祖の永遠だ」

「…今回カメラマンで呼ばれたれいです」

「今日はこの6人で配信するよー!」

「…いや5人だよ。…ボクカメラマンだから」

「なんか可哀想だからカウントした!だめだった?」

「…別に」


“カオス組がダンジョン配信!?”

“ってか装備初期すぎじゃね?”

“スパチャでめっちゃ稼いでるのに初期装備とか可哀想”


「とかリスナーたちがそう言ってるけど、どゆこと?」


とりめあが


「…みんなが見てるのはある程度進んでから倒した魔物の素材で出来た装備だよ。…最初はいくらお金積んでも初期装備ぐらいしか手に入らない。」

「だ、そうですよ?ってかれいって探索者だったよね?素材持って帰ってないの?」


ぬい…鋭いとこ突いてくる…


「…それはね…実はランク上げないとだめで…Fランクから上げてない…昇格試験めんどくて…だから持って帰る許可降りない…守り人に取られて終わる」

「な、なんかごめん」


“唯一の探索者、れいは雑魚のFランク”

“危ない目にあっちゃうじゃん…”

“メンバーが怪我したられいのせいだ”


「…えぇ…みんなひどい」

「くっちーが怪我したらどうすんだ!」

「ぬいが怪我したらどうしてくれるんだ!」

「嫁に会えなくなったらどうしてくれるんだ!」

「こたぬの尊いが見れなくなったらどうしてくれるんだ!」

「リーダーのストーカーできなくなったらどうしてくれる!」

「…ボクが悪いの?」

「「「「「うん」」」」」

「…ぐすっ」

「わぁー泣いちゃった!?」

「よしよしよしよし」

「…ありがと…くみちょ…ぬい…」

「「ってことで案内兼カメラマンして?」」圧

「…は、はい…」


“草”

“草”

“この茶番好きだわ”

“れいおもろ”

“れいいじり楽しいな”

“探索まーだー?”


「「「「「「あっ」」」」」」


“いじりすぎて忘れてたやつww”

“めっちゃ草”


「じゃあダンジョン探索開始!」

「「「「「「おー!」」」」」」

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次回ほんとにダンジョン探索!

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