第2話 文化的雪かきと春のあいさつ運動

2023年の、嘘をついても良いとされる日から2日が過ぎた深夜3時44分に、僕は急にこれを書きたくなった。


だれかにとってはくだらないことだと承知の上で、僕は今回の企画を始めてみようと思った。

でも、だれかにとっては楽しいことかもしれないと、僕は今回の企画を始めてみることにした。


そして、僕はこれを書いてる。3時45分に。

YouTubeで『有隣堂しか知らない世界』でもみようかと思って一度は再生させたのに、やっぱりこれを書きたくなった。僕はいま書きたいことを書いたほうがいいと思う。いま書きたいと思えることはいま自分に必要なことなのだと信じてみることにしてるから。猫が毛玉を吐きやすくするために草を食べるように。僕は本能的にこれを書いてみる。


と、まあね。せっかくなので、物語のように書き出してみたけど。このあともお付き合いいただけたらうれしいな。



「クラスメイトに なりませんか?」か。

深夜4時を回って、我ながらなかなかのセンスだね〜と自画自賛してみる。深夜に書いたラブレターは翌朝に読み返したほうがいいのとおなじように、これも翌朝に存分に読み返したほうが良さそうだった。


大人になってからクラスメイトを作ろうとする行為が、あえて略さずに言うとエモーショナルでノスタルジックにも感じられた。そこがたまらなく気にいってる。英語が苦手なので、日本語とのつなぎに誤りがあるかもだけど。



やっぱり、春だからかもしれない。僕がこれを始めたのは。

ずいぶんと立ち止まっていた自分が、春を理由に、一歩踏み出すことができたなら。それを見るもう一人の自分に喜んでもらえそうな気がした。それだけで、その一歩には意味があるように思えた。


何も僕は、人に無理を言ってまで参加を募るつもりはないの。

なんとなく面白そうで、楽しそうだと思ってくれた人がいたら、一緒に何かやれそうな気がしたんだ。やっぱり春だからかな。僕はこれを「春のあいさつ運動」的行為だと考えている。



『ダンス・ダンス・ダンス』(村上春樹 著)の主人公「僕」は物語冒頭、女性誌のグルメ記事を担当することになるのね。それは「あまり魅力的とは言えない仕事」だけど、ゴミ集めや雪かきとおなじようにだれかがやらなくてはいけない、「文化的雪かき」だと表現するの。(「カッコ」内は本文から引用)



「文化的雪かき」と並べるほど深い意味はないけど、僕は「春のあいさつ運動」をつづけようと思う。

僕の住むアパートにはあいさつしても返事をしない人もいるけれど、僕はあいさつをやめられない。どうせ返事もないんだろうからとあいさつしないで嫌な気分になるよりは、返事がなくて嫌な気分になるほうが幾分ましに思えるから、やっぱりあいさつをしてしまう。




つまり。

やり方は自由に考えたらいいと思うんだ。それこそ文化祭みたいにクラスみんなで考えたりもして。

できない理由を探すよりかは、始めてみて新たに気づくことにわくわくするほうが楽しい。やっぱり、春だからかなあ。



翌朝(というかもうすぐ朝だけど)のチェックを無事通過できたなら、これは公開されるでしょう。


みなさん、「おはよう!」



【追記】実際には翌々日の朝に公開しました

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