カエル*による福音書

『カエルの友達への手紙 (真) 二 2.5 - 2.11』


 信頼関係を元に成り立つ世界において、相手を嘘で欺く行為は大変な罪とされるでしょう。


 しかし、その嘘が愛に基づいたものである場合には――たとえば大切な友だちを守りたい一心でついたような場合には――その限りではありません。


 むしろ、私は祝福します。


 地獄の沙汰も金次第。ならば金の支配する地の国地球はまぎれもなく地獄ベースの世界ではありませんか? 


 そんな手放しでいれば地獄の世界にあって、極楽を打ち立てんとする*ある種狂気にも似た夢見る役者――(*訂正)


 そんな魑魅魍魎の跋扈する世界にあって、善きものを存在せしめんとするその嘘つきを、私は祝福します。


 この夢見る役者たちに永遠の祝福あれと――。



 


 神の使いカエル* より


 愛を込めて。

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