トウモロコシ。



ハムスターとモルモット。


あまり共通する食べ物は多くない。


トウモロコシ。


実の部分ー黄色い粒々は

ハムスターが抱き着いて寝る程

大好き。


モルモット。

トウモロコシの実は

食べられない。

だが!

黄色いモシャモシャの、

ヒゲ部分が大好きだ!!



モシャモシャの部分、

乾燥した葉っぱと一緒に

手に入ることは、入る。

ドライハーブ?


それでも喜んでいる。

のだが・・・


聞くところによると

採れたてのモシャモシャのヒゲ。

喜び方が

もンのすごーい!のだそうな。


めちゃめちゃ美味いんかい!


うちのお姫様も喜ばせたい!!


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・・・トウモロコシ畑を目指そう。

うちの仔たちを

喜ばせたい!



我が家のニンゲン組は

旅行にあまり興味がないのだが

もふもふたちの為なら

なんて迅速に計画的に動けるのだろう。



朝も暗いうちから出陣する

おとうちゃん。

事前に畑の人には交渉済みだ。


「今日は すっごい おみやげだぞ!

 楽しみにしてるんだよ!」


玄関先まで

お見送りのもふもふたち。

いつもは寂しくなるのだが、

その日はみんな

楽しそうにしている。


ワクワク?


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夜。


その日のおみやげは

ものすごい量だった。


トウモロコシ畑のご主人のご厚意と。


車に積めるだけ積んできた

大量の野菜が・・・

色んな種類の野菜がっ!


野菜の山に

もふもふたち

テンション爆上げ!!


おとうちゃんに

「おかえり」を言うのも忘れて

大興奮!


プチ運動会開幕か!?



冷蔵庫に入りきれない分は

古式ゆかしく

冷水と、氷水に漬けこんで。


「うちの仔が可愛いから

 こんなことになったんだぞー」


そういう おとうちゃんは

嬉しそうだった。


さっそくトウモロコシ。


茹で上げる横で

お世話になった人に電話する

おとうちゃん。

お姫様が電話に向かって

大喜びの声を上げる。


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畑直送

採れたてのトウモロコシ。


黄色い粒々。

モシャモシャのヒゲ。


実は三等分して 一人1個。

モシャモシャは・・・お姫様一山。


姫のおたけびが

止まらない。


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ニンゲンがカニを食べている時

静かになる。





もふもふたちからは

激しい咀嚼もぐもぐ音。


一心不乱。



モグモグモグモグモグモグ・・・・

モグモグモグモグモグモグ・・・・

モグモグモグモグモグモグ・・・・

モグモグモグモグモグモグ・・・・


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トウモロコシに

抱き着いて寝るハムスター。


夜中なのに

誰も起きていない。


時々

モグモグモグモグモグモグ・・・・


音がする。


モグモグモグモグモグモグ・・・・



「まだ ある?」


姫が そっと聞いて来た。


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大量のトウモロコシの皮を前に

久々に

草履でも編もうかと。









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