夜中の階段


階段のある家に住んでいた頃。


もふもふたちは

2階が気になって仕方がなかった。


普段は

1階で暮らしているが

ニンゲンは

時々

2階に消えて行く。



階段は

2階へと登る

チャレンジャーたちの

溜まり場となっていた。


「そこに階段があるから登るのだ」


登山家の様な名言が聞こえる。


指先が引っ掛かると

体を持ち上げられるハムスター。

一体 どんな筋肉をしてるんだ。



夜中に1階に降りていくと

最後の段を降りた時、

必ず

着地する

足の下に駆け込んでくる。



満面の笑顔で お出迎えの

もふもふ団。


事故が起こるなんて

まるで心配していない。


安心して飛び込んでくる。





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