プリンセス・もっふー


長く猫と暮らしている方によると

三毛の雌は「お姫様」な性格だそうな。


実はモルモットの雌も

三毛の仔は

結構な「お姫様」な性格をしている。


「わたしを一番に!」


これは三毛の雌の特徴なのか。

雌だからなのか。


種類が違っても

共通しているのが面白い。


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我が家の

三毛モルモットの「お姫様」なのだが・・・


いつも笑顔で

おおらかで無邪気。

優しく愛情表現豊かな

もふもふ団全員の

心優しい「お姫様」


感動の映画を観て涙を流し

大好きな歌に合わせて一緒に歌い。


キレイ好きで

毛並みはいつも艶々で

ごはんの食べ方も

品がよく。


絵に描いたような

可愛い「お姫様」なモルモット。

日常風景は

「ローマの休日」のアン王女の

ようなキュートさだ。



しかし彼女。

大変厳しい「一線」がある。


姫は

理不尽や、いじわるを

小さなことでも決して許さない。


ドラマでもアニメでも映画でも

理不尽な登場人物の行動を観るや!

サイレン宜しく

大声で

画面に向かって大説教!

鬼の形相とは まさしくこれだ。


モルモットの怒髪天どはつてん!!

毛が逆立つ程のド怒りっぷり。


アン王女の面影なぞ木端微塵こっぱみじん有様ありさまだ。


演者の顔と声を覚え、

次どこかで見かけると警戒する。

演者によっては

その演技力が故に

完全に許して貰えなくなった方もいる。


何年経っても姫の許しが得られない。

笑顔でTVに映ることすら

姫は お許しにならない。


ワルモノがニコニコするのが許せない!

怒りのボルテージが上がっていく。


「あれはお話の中でワルモノの役なだけで

 この人は悪い人じゃないんだよ」


「あれは本当のワルモノ!」


そしてニンゲンも怒られる。

ワルモノの味方はダメなの!

そう、姫はおっしゃる・・・・


演技力の素晴らしさ故に

ホンモノのワルモノとして

二度と「許して貰えない」


役者冥利やくしゃみょうりきる、

かも知れないが、

可愛らしいモルモットに

激怒されるほど嫌われていると知ったら

かなりショックを受けるに違いない。


姫からの お達しだろうか。

その役者、

もふもふ団のもふもふ組からは

顔を背けられるようになった・・・


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