パリへ
2才になった時、ボクはパリへ引っ越すことになった。
さよりんは引っ越すとわかってから、毎日ボクに会いに来て、いつもギュ~ッと抱きしめてくれて、いつまでも離さない。
ふたりで散歩に行っても、道の途中でボクをギュッて抱きしめてる。
ポタポタ何か落ちてきた。さよりんの涙だった。
引っ越しの日をママは、さよりんに言わないでいた。
「さよりんに言うと、きっと、あやめっちを抱きしめて、いつまでも離さないだろうから...」
って。
だから、引っ越しの日は、さよりんに会わずにロンドンの空港に行った。
そして飛行機に乗って、パリの空港へと旅立った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます