あとがき
この小説は、太刀川るいさん企画の「第一回 AI短編小説コンテスト」用に、AIを使って執筆したものです。
■利用AI:chatGPT(無料版)
■利用レベル:レベル3~4程度です。chatGPTが出力した文章に加筆・修正を行いました。
■利用してみた感想:chatGPTは今のところ、小説を書くときは「下書き」「叩き台」を作る程度にしか利用できないと考えていました。その印象は今でも変わりませんが、小説のジャンルや指示の出し方によっては、その下書きあるいは叩き台の質もまた変わってくるようです。
以下では、執筆の経緯と、もう少し詳しい感想を述べます。
ふと思いついて「メアリ・ポピンズと長靴下のピッピが二人で冒険するファンタジー小説を書いて下さい」とchatGPTに指示したら、二人が図書館で見つけた本を参考に4つの国を旅するというストーリーのあらすじが生成されました。
そのあらすじをもとに、改めてchatGPTに一章ずつ本文を書かせて、つなぎ合わせたものに加筆・修正を施したのが本作です。
chatGPTには、思い付きで適当にファンタジーの童話を書かせただけなのに、あらすじがすらすら出てきたのには驚きました。
あとは、文章が稚拙に感じられる部分を手直しして、その作業の途中で「自分だったらここはこうする」「さらに、こういう要素も盛り込もう」と考えた部分に加筆しました。
一方で、chatGPTは真面目に書いているつもりでも、展開やセリフが突飛すぎてギャグのようになっている部分は、あえてそのままにしてみました。
また、細かく書くと、オチの「地面がだんだん盛り上がって空に近づいている」というのは、昔知人から聞いたジョークが元になっています。こういうやつです。
優秀な学者:「地層から魚の化石が出てきたぞ。そうか、昔ここは海だったんだ」
優秀ではない学者:「地層から鳥の化石が出てきたぞ。そうか、昔ここは空だったんだ」
あと、人間の自由がうんぬんという文章は、以前読んだ本に載っていた内容で、なんとなくこのストーリーに合うような気がしたので盛り込んでみました。
このように執筆を進めていって、気が付くと、最終的に「chatGPTが生成した文章に自分が手を加えて、最初から最後までchatGPTが生成したかのような変な文章と変なストーリーの小説」ができあがっていたという印象です。
子供が描いた稚拙な絵にも味わいと面白味があるのと同じように、chatGPTが生成する味気ない文章にも、ある種のおかしみや趣があるんだな、という発見になりました。
またchatGPTは、少なくとも現時点では、いわゆる「行間を読ませる」ような味わいのある文章を書くのは難しいようです。生成される文章はたどたどしく、良くも悪くも「分かりやすい」文章であることが多いです。
ただ、そのたどたどしさや分かりやすさは、あんがい童話に向いているような気もします。
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