第9話 富岡八幡宮の骨董市で見つけた練馬区民祭の謎の記章(2023年4月2日)

 富岡八幡宮で日曜日にやっている骨董市へ、たまに足を運んでいる。

 そこでは、古書や古銭をはじめとし、宝石、着物といった様々なモノが売られている。もちろん仏像や金剛杵こんごうしょといった仏具もある。とにかく、何でもそろっているのだ。

 特に驚いたのが、蹄鉄ていてつが売られていたことだろうか。

 蹄鉄というのは、馬の爪につけるU字の鉄のこと。これで馬のひづめを保護している。

 そんな蹄鉄が、なぜか神社の骨董市に売られていた。錆びていることから、使用済みであることはなんとなく察しがついた。

「なぜ、蹄鉄が骨董市で売られているのだろうか?」

 私はふと、こんなことを考えた。

 西洋では、蹄鉄をお守りとして大切にしている地域があるらしい。その風習を真似た日本人がいて、年月が経って不要になったので骨董屋に売った。もしくは、乗馬を趣味としている人がいて、馬の蹄鉄を変えたときに、今までつけていた古い蹄鉄を取っておいた。この二つが私の頭の中で浮かんだ、蹄鉄の以前の持ち主についての考察だ。本当のことは、売った本人にしかわからないことなので、私もよくわからない。

 見るだけではなく、しっかり買い物もしている。といっても、買うのは100円で買える古びた古銭ぐらいなのだが。たまに500円とか1000円を出して、一円銀貨のレプリカや安い着物などを買っている感じだ。 

 買った物の中で一番印象に残っているのが、箱付きの記章のことだろうか。去年の12月くらいに300円で買った。

 買った記章の表面には、真ん中に三つ巴紋が描かれた謎のマークと、「NERIMA FESTIVAL SINCE 1978」の文字が見える。裏側には「練馬区民祭10回記念」、「練馬区民祭中央祭実行委員会」、「練馬区」の文字が見えた。記章が入っていた箱は、少し色あせていて、その感じが、今からおよそ35年前に作られたことを物語っている。


 記章からわかったことは、


  ・練馬区民祭の10回記念に作られた記章であること

  ・作られた年代は1988年くらい?

  ・練馬区民祭中央祭実行委員会と練馬区が関わっている


 ということだろうか。

 それ以外の詳細については、ネットで調べてみたのだが、「練馬区民祭」が名前を変え、現在は「練馬まつり」になっていることぐらいしかわからなかった。謎が多すぎるので、練馬区役所に問い合わせてみよう、と考えてみた。けれども、こんなくだらないことで職員の時間を奪うのはどうなのか、と思ったので辞めた。

 その代わり、Youtubeの動画で情報提供を呼び掛けてみた。今のところ、謎の練馬区民祭の記章についての情報が入って来ないので、徒労に終わっているが。

 結局、この記章が何なのかわからないまま、現在に至っている。何かわかる人がいたら、是非とも私にご一報いただけると嬉しい。

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