第30話 大地の花束
ドワーフのバロン・ガランが
そうやって、ようやくたどり着いたガランディバルの中に案内された俺達は、誰に言われるまでも無く、コトッと
夜も
おまけに、ドワーフが用意してくれた部屋には、ふかふかのベッドまであるワケだ。
こんなの、ぐっすり眠れないわけがない。
そのまま、ずっと眠り続けてたい。
なんて思う間もなく、俺は耳に飛び込んでくる
「なんだ? 何の音だ?」
「耳が痛いよ……誰かアタシの耳、
「どうしてオイラを見るんだよ、メイ。オイラは
同じ部屋の中に
そこには、
「マリッサ。もしかして、寝てないのか?」
「私のことなんか、気にしないで良いから」
「マリッサ、
「そう」
「そう、って。
「私がどうなっても、あなた達が気にする必要ないでしょ? 良いから、放っておいてくれないかな」
「っ……そうかいそうかい。まぁ、本人がそう言うのなら、どうしようもねぇなぁ。ほら、ハヤト、メイ、行こうぜ。もう朝みたいだ」
今回ばかりはさすがにマリッサの対応が悪いよな。
だけど、今のマリッサはそんなことを気に掛ける
今は
「そうだな。メイ。先に出ておこう。それからマリッサ。何か少しでも話したいことがあれば、俺達を呼んでくれよ。聞くくらいなら、するからさ」
「……気が向けばね」
気まずそうに
「さてと、これからどうするかな」
「ねぇ、ハヤト。マリッサ、置いて来てよかったのかな?」
「まぁ、今は一人になりたい気分なんだろ。なんでそうなったのかは、本人が話してくれるのを待つしかないな」
「そっか」
「だから、俺達はマリッサが話してくれた時にちゃんと受け止められるように、
「
「
「美味しいご飯!?
「おい、ハヤト。オイラだけ
「いや、
「そう言うことなら、
「
「
「ち、ちげぇよ!」
「まぁまぁ、それより、朝からずっと
「うん!」
部屋を出た俺達がまず初めに目にしたのは、細い
昨日はぼんやりとした
取り
なんてことを考え始めてた
そして、
ガランディバルの
俺達が
そんなスタジアムのど真ん中に、これまた岩でできた巨大な花が
数千以上の花が
1つ注文を付けれるとしたら、色を
まぁ、色なんか無くても、十分すぎる程の
「アタシ、なんかちょっと、泣きそう」
「言いたいことは分かるぜ、メイ。それにしても、ありゃ一体誰が作ったんだ?」
「ドワーフたちが
「彼らが
中央の花を
「
「おはようございます。まぁ、本当に
ははは。
と笑う俺と
ごめんよ、
「
「花の事ですよね? あれはドワーフ達が
「彼ら?」
「下の方で
俺達の
つまり、
「
「なぁ、ハヤト。それってつまり」
「だろうな。マリッサの言葉を使うなら、ここはつまり、
「
「その点は
「良かった」
「
「え? あぁ、まぁ、色々と見て来てますからね。
「そうですか。私なんかは、
「分かります。
「アタシからしたら、ハヤト達の世界の建物の方が、変な感じがするよ。どうしてあんなに背の高い
「
「分かんないよ」
首を
なんて言えば、彼女にも伝わるかな?
そんなことを考えていると、吉田さんが笑いながら
「ははは。まぁ、こんなところで立ち話もなんですから、あちらで
「ご飯!! ハヤト、早く行こう!」
「そうだな。
「ん。いや、何でもねぇよ。とっとと
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