旅するしぃる~種子島に移住してみたら~

海野しぃる

第一章 日本縦断前夜編

第1話 日本縦断開始まで十四日~僕が薬剤師になったわけ~

 社会人になってから幾度目かになった転職のタイミングが近づいてまいりました。流石に回数が重なってしまったせいか慣れを感じます。薬剤師という仕事柄、転職自体は今の僕の年齢だとわりかしさくさく進んでいくものの、気に入らないからと移る度に何かが削れますね。子供の頃、腹が立った時に上司に殴りかかっても食いっぱぐれないように国家資格をとろうと思った日のことを思い出します。なおその二十年後、海野少年は年上の部下に殴りかかられた上、処分を食らったそいつが抜けた職場を一人で切り盛りすることになるなんて知りません。暴力駄目絶対。


 まあそんな話は置いといて、僕、転職きっかけに北海道から九州まで日本縦断の自動車旅行するんですよ。愛車の「スバル フォレスターXT(DBA-SJG)」で本州をぶち抜いて沖縄一歩手前まで走ります。ちなみにいじってあるのでとても速い。めちゃくちゃ楽しいと思いませんか? 日本を縦に車で突っ走るんですよ? 約2000kmの自動車旅行グレートジャーニー、フェリーの使用は基本的に函館~大間と鹿児島~種子島のみです。船に頼るのは最後の手段。良いですね? その間に家族や友人と会ったり家に泊まったり酒を飲んだりして旧交を温めたり初顔合わせもする欲張りツアーです。もうこれが楽しみ過ぎてどんなことでも乗り越えようって気分です。


 黒のフォレスターの運転席に乗って、届けに行こう、命の砂漠へ。

 黒のフォレスターの運転席に乗って、届けに行こう、雨雲の渦を。


 銀の龍の背に乗って、めちゃ良い曲なんすよ。これ、小学生の時から聞いててずっと好きな曲なんですよ。人間って愚かで弱いと思いません? 僕は人間が愚かで弱いと思ってて、そんな人間が賢くなる瞬間って己の弱さを思い知った時だと思うんですね。だってほら、自分の弱さを知ったら少しだけ愚かさからも抜け出せるでしょう? だから傷だらけでそれでも前に進み続ける『銀の龍の背に乗って』が大好きなんですよ。僕の銀の龍は愛車だったり、自分の書く文章だったりするわけです。まあ森をはぐくむ人フォレスターっていうくらいだし、きっと届ける雨雲の渦は命の砂漠を豊饒の森に変えてくれるんじゃないですかね。今から行くのは砂漠じゃありませんが、砂漠を緑に変えるくらいの人間になりたいよね。

※ちなみに僕は『銀の龍の背に乗って』は槇原敬之バージョンが大好きです。


 今日は土曜日なので仕事は半日で終わって、家族が集まってお寿司を食ってきました。色々仕事はあるけど残ってまでやるもんでもねえし、家族が集まる貴重な機会ですからね。

 今回紹介するお店は「函太郎 五稜郭公園店」。言わずと知れた観光名所五稜郭のすぐ近くにある回転寿司なのですが、なんとこのお店、小上がりがあります。小上がりの方には専用メニューがあり、コース料理のようにして寿司やてんぷら、その他料理にデザートなどが出てきます。通常のメニューも頼めて、今の時期(2023/04/01)はホッキ三昧が激旨です。そういえば今日エイプリルフールでしたね。僕は職場の人間と話すだけ疲れるので嘘つけませんでした。そう、美味しいメニューでしたね。ホッキ三昧はホッキのにぎり、軍艦、貝柱軍艦がついてきて、いずれも生で楽しめるという贅沢なやつで、生ホッキの口の中でとろける柔らかさと強烈な甘味うまみは一度食べれば二度と忘れられないことでしょう。ホッキ三昧、美味しいよ。ちなみに芽ネギの握りをトロで巻いたねぎとろ握りもなかなかに乙で、トロがちょっとびっくりするほど美味しく味わえます。トロってくどくなりやすいんですがそれが気にならずトロの美味しさを100%通せるアドの塊です。こいつは優勝ですわ、大勝利ですわ、パクパクですわ。

 というわけで今日はこんなところで。みなさんもぜひ美味しいものを食べたりドライブしたり温泉行ったり面白い本を読みましょう。面白い本といえば僕の翻訳の本がまた出ると思うので投げ銭だと思って気軽にお買い求めください。出版されたら告知もしますので、よろしくね。

 また明日。

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