10. UFOじゃない?(颯介)
ええ!?
一体どういうことなのかさっぱり分からん。これは現実なのか?
俺はいきなりどう見ても大気圏を突破しように思える事態に混乱した。
えーっと、田中さんが夏休みにニューヨークに行くと聞いたから、同じような日程でニューヨーク一人旅を計画した。そして、無謀にも初海外旅行でニューヨークにやってきた。ここまでは、普通。
田中さんに会えなくて、現実はそんなに偶然に満ちたロマンスに溢れていないと噛み締めながら、朝のスタバにいた。ここまでも普通。
で、どっから普通じゃないか?だが・・・
まず、あそこから変だったかもしれない。ぼろぼろの子供3人と、スターみたいなキラッキラの男の子がスタバで隣の席に座っていた。この四人は超絶美形だった。明らかに周りと浮いていた。
俺はハリウッド映画の子役で撮影中だと思ったんだ。でも、違ったんじゃない?それ、撮影じゃなかったんじゃない??
そして、銃を持った暴漢2人がスタバの入り口に現れた。それも、変かな。いくらなんでもなんで小銭しかたまってなそうなスタバを狙うんだろう?レジにはそんなに現金ないよね?
そんなの銃社会って関係ないのかな?でも、なんでスタバ?
ハリウッドの子役スターだと俺が勝手に思い込んだ子が、空手キックを駆使して暴漢をやっつけた。まー、現実味はないかもしれない。
そこからなぜか、俺は勝手にその子たちについて行ってしまった。なんか、一緒に暴漢に襲われたショックな出来事を乗り越えたという連帯感を俺が初海外旅行で感じただけかもしれない。体が条件反射したように、くっついて行ってしまった。
そこから怒涛・・・UFOみたいなのに乗り込んで、大気圏を突破して、彼らは宇宙戦争みたいなのをおっ始めてしまった。意味分かんない。
何か死にかけているような気がするのは、気のせい?俺も戦うべきかと思うが、俺には武器が与えられていなそう。
どう見ても、3人の子供たちは大活躍中だ。俺には出る幕がなさそうなので、隅っこで怯えているだけしかできなそう。
これが、俺の正直な所感だった。
そして、どうも今度は俺にも役目が与えられたようだ。カメラアプリで認識させればOKだと。
妙なロボットに頭に中央に高性能カメラがついたバングルをはめさせらた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます