3段目 階段掃除
掃除の時間、私(北階段)を担当する子どもが5人。
毎日観察しているので、だいたいの役割分担は分かった。
ホウキ2人。
ぞうきん3人だ。
ここで、困るのはぞうきん担当だ。
手が汚れるぞうきんは、毎回人気が無い。
さらに、階段という見通しの悪さから、さぼったり、そもそも掃除場所に来なかったりする児童もいる。
「ちょっとーAくん!真面目にふいてよね」
注意しているのは、同じぞうきん担当の少女Fだ。
「えー、だってぞうきん汚いしー」
少年Aは、ぶつぶつ言う。
「私も、我慢してふいてるんだから!」
しばらくして、何か思いついたように少女Fが言う。
「あ!先生きたよ!」
「やべ!ふきふきー」
あせるA。
「うそだよーん(笑)」
「なんだとー!」
言い合いの喧嘩が始まる…
そして、掃除時間が終わる。
毎日、お世話になっている私を、綺麗にして欲しい。
私がいなければ、君たちは、教室に行けないのだよ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます