花筏
いのちを乗せてどこかに行ってしまうなんて、さびしい。
引き止めることなんてできない。あなたがそう決めたのだから。
泣いているぼくをなだめてくれる海の風。
小さかった手が、何もかも包み込むほどに大きくなった。
明日にはかき消される言葉を、残しておきたい。心の中に。
いつか出会えるように。
どうかお元気で。
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