第8話

妹はゆっくり寝ている。学校に休むように伝えた。


ーーーーーーー

 学校


 本当にあり得ない。こないだまで、2次元の彼女の良さを説いていた俺に彼女が出来るなんて。これは夢か幻か


 「都内くん、おはよう」


「・・・おはよう」


 やばい、怖い。視線も怖い。


「ねぇ、今日は昼一緒に食べましょう」


「はっはあい!」


 「手作りだから」


  手作り??手作りだって?まじで??やばい、美味しいか美味しくないかじゃない、緊張で味がしなさなそう。


ーーーーーーーー

 昼休み


 「はい、あーん」


あーん?あーん?あーんってあの不良威嚇する「何だとあーん??」のことか?つまり、あーんと返したらそれは喧嘩の証、返しちゃダメだ。きっと俺は何だとの部分を聞き逃しただけだ。


 「どうしたの?口開けて」


「えっえっ」


「開けて」


「はい」


手作りの卵焼き美味しかった。けど、美味しさとその前の恐怖が割に合わない。


 「このままだと食べ終わらない。ほらまた口を開けて」


「・・・」


「あーん」


「あーん」


美味しい。けどあーんは恥ずかしいより、この後これで何かしら脅そうとして来そうで怖い。


 ここはもう一度なんで付き合おうと思ったか、確かめた方がいい。暇つぶしなら俺以外いる筈だ。

  

 「ねぇ、・・・何で・・・その・・・暇つぶしで俺を・・・選んだのかなって」


「・・・それは」


「別に俺以外でも・・・良い人はいるし、姫宮さんみたいに可愛い人なら他にも」


「・・・あーん」


え、何急に??そのあーんはあーん?の方のアクセントでしたよね。地雷踏んじゃった?


 「ほら、そんなこといいから食べるよ、あーん」

姫宮さんの卵焼きを食べる。


 良かった地雷をは踏んだみたいだけど、許して話しを変えてくれたようだ。


 あとで、そのことで怒って来なければいいけど

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