朱雀修羅再生視
小説狸
第1話夜迦との出会い
「お前はゴミだ。とっとと俺達の視界から消えろ。」
両親に言われた。体には多く傷があった。殴られ、蹴られ、最終的には家を追い出されてしまった。僕は抵抗する間もなく放り捨てられた。
虐待だろう、でも両親は世間的には良い家族なのだ。
一週間がたった。腹が減った。苦しい。
一週間飲まず食わずだからか意識が朦朧としている。
「ご飯が欲しい。」
そんな時にここで有名な暴力団に絡まれている男(青年)を見つけた。男(青年)の体格はちゃんとしていて、髪が黒く顔立ちが整っている。男と暴力団からは喧嘩の声が聞こえてくる。
さっき喧嘩と言ったが喧嘩ではない、前言撤回だ。それは喧嘩ではなく一方的ないじめなのだ。
「早く金出せよ」
「何で?」
暴力団の怒声にも震えず男(青年)は反論する。
「ふざけんな」
そう言いながら男(青年)の頬を叩く暴力団組員。もちろん男(青年)は抵抗しない。一週間前の僕をみているようだ。それを見ていると何故か怒りが湧いてくる。これは何かと思うと僕は気づいた。これは客観的に見た自分なのだと。僕のような思いはさせない。そう思ったからか僕は謎の自信が湧いてきた。
そこからは覚えていない。突進して殴りかかった。勝てるはずも無くボコボコにされた。
それでも僕は立ち上がった。それを何度か繰り返したら暴力団も血の気が引いたのか怖気付いて逃げてしまった。僕は男(青年)に話しかけようとるが男(青年)が先に口を開けた。
「災難だったね、大丈夫かい?」
「貴方が絡まれていたんでしょうが」
「そうだったね」
少しイラっとしたが自分を抑える。
「自己紹介がまだだったね。私の名前は夜迦、
治安維持能力助力社の一員だよ。」
治安維持能力助力社とはこの街 波濤 で起きる鬼神組団が起こすテロ行為から波濤を守ったり、警察が解決出来ない事件や能力者相手への戦闘などをすると聞いた事がある。
「じゃあその治安維持能力助力社の社員が何故あの暴力団に絡まれていたのですか」
「面白いなと思ってねちょっとだけ仲間のフリをしていた。」
全然しょうもない理由だった。僕が助けた意味がどこにあるのだろう。僕が落ち込んでいると夜迦が言った。
「呼び方かい?夜迦さんとでも呼んでくれ。」
また的外れな答えが返ってきた。
「そう言えば礼がしたい、何か頼みでも聞こうとも」
「ご飯が食べたいです!!」
—————————
現代物を書いてみました。
現代ロマンスを一度書いたことがあるんですが全然pvが取れなくてですねとても心配です。
これでpvを大量に取れたらまた違う小説を書こうと思っています。
次の投稿は明日の0時です。
他の作品も是非見てみてくださいね。
フォローもお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます