旧神
巨大な銀色の石板がある。それはどこか退廃的で宇宙的であった。彼はそれを見つめた。隣にいる彼女もそれを見つめた。なぜだろう。2人はここに何度か来たことがある気がした。タコの足は八本。イカの足は十本。そういうことを考えながら、ぼくはスノードームを逆さまにした。それでいいんだって思えた。だってそうだろう。時計はいつだってぼくの左斜め前にある。
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