我欲
自分でも抑えられない何かがある。それはずっと深いところにある。退屈な日々からはもうおさらばしたいと願う衝動。股間のあたりからむずむずと湧いてくる情欲。一言でいえば簡単かもしれないが、おれのはもっと恐ろしいものかも知れない。
現実で起こすかどうかはおいておいて、頭の中でぐちゃぐちゃしたものがいつもある。それは決して言葉では出せない代物だ。だから、こうやって文章で吐き出しているのだ。おれが書いた昔の小説もそんなものだった。
ポルノから影響を受けたわけでは決してない。おれは小さいころからそうだった。それこそポルノを見る前からおれの妄想は激しいものだった。おれはそれを回りに決して諭されない技術を持っていた。天からの授け者だ。
人はみな妄想する。しかし、おれの場合は多分そんじょそこらの奴らの妄想とはだいぶ違うし、レベルも違う。おれはもっと鮮明に描き出すことが出来る。細部まで。変幻自在だ。
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