☆愛宕平九郎☆
『謎探偵フタヒロ 第三章【Case File】』
(https://kakuyomu.jp/works/16816452219638120621/episodes/16817330657403802048)
ちょっと遅れた(笑)
編集済
🌸悠木柚です。
「松下さん」
「……関川か。そろそろ来る頃だと思ってましたよ」
関川じゃねーだろ、大天使関川さんだろ、【大天使関川さん】までが名字だろ! 何なら股間のノンビリさんは見かけと違いオットリ刀さんだぞと思ったが口には出さず笑顔を返した。こういう穏やかさがパブリックイメージを上向かせる秘訣なのだ。
「話が早くて助かります。では転生税のほうを――」
「そう慌てなくても用意してますとも。それより、ほら、あれを見て下さい」
そう言って松下は窓の外を示す。ここはアパートの二階で、角度的にちょうど向かいの公園が一望できる。砂場では子どもたちが騒いでおり、滑り台では大きなお友達が小さなお友達を抱きかかえて何度も滑走していた。のどかな風景を前に殺伐とした職務を忘れそうになる。
「こうやって近所の子供達が遊ぶ様を見て、ときおり聞こえる笑い声なんかを楽しむのが僕の生き甲斐なんです」
「何となく分かりますよ」
言いながら松下は横顔を晒す。それは本当に良い顔で、隠しきれない優しさが溢れ出していた。ふと、柔らかな風が部屋に吹き込み、ハンガーに吊るされていたスク水と大人用ロンパースが無造作に揺れる。いたずらな妖精は机の上に置かれた雑誌のページを無造作に捲り上げ、パラパラ漫画のようにちっちゃい子の画像がワルツを踊った。
のんびりとした時間の中で、ささやかな幸せに満たされ、俺はいつしか砂場で遊ぶ子供達の輪に入る自分を想像していた。
『関川くんは大きいからお父さん役ね』
『俺のは大きいけど、だからこそ赤ちゃん役がいいな』
『えー、しかたないなー』
『うん、しかたないんだ。ママ、おしっこでたー』
『はいはい、オムツ替えましょうねー』
『ちゃんと握れよ!! まだ出そうだからな! よし!』
『もー、なにが、よし! なのよー』
有り体に言って至福だった。仕事なんて忘れ、ずっとこのまま妄想に浸って……っと、そうも言ってられないか。アンリアルに逃げ込んでばかりもいられない。
「じゃあ松下さん、そろそろ転……あれ? 松下さん?」
さっきまで窓際で呆けていた松下がいなかった。窓枠には地上まで垂れ下がったワイヤーが捨て置かれ、逃げられたのだと悟る。
「まったく……、油断のならない奴だ」
魔力の取り立ては何も彼だけにしていることではない。ここでどこそこを探し回るのも時間の無駄だ。
俺は気を取り直し、スク水をカバンに詰め込みながら部屋を後にした。
未来視? 確かに見えたさ。だから奴が警察のお世話になってから、ゆっくりと回収すれば良い。
ギリギリセーフの🍷出っぱなしです。
晴耕雨読ならぬ晴耕雨書で間に合いました。
早速、今回のおっさんです。
鴻池・ロスチャ・徳八
🍷🍷🍷
ペルセウス座に属する準惑星フェラガモ・チオール11、この星系の金融市場の中心となっており『天上の台所』という異名を持つ。
乱立する超高層ビル群には、まるで毛細血管のように縦横無尽に移動用チューブ『アルティメットループ』が張り巡らされている。
アルティメットループは、西暦2013年頃に計画されたハイパーループなるものを改良に改良を重ねた現行モデルだ。
各惑星内の都市間での移動がメインとなっているが、大都市内部でも小型のアルティメットループが採用されている。
アルティメットループによって瞬時に移動可能となっており、1秒単位でのスケジュールが刻まれているエリートビジネスマンたちが現在も赤血球のごとく忙しなく利用している。
ちなみに、上役ビッグベンのオフィスの入っている支社はこの星にある。
私は自社のオフィスビルから地面の上に降り立った。
ここは金融市場の中心ではあるが、地上は意外にも人気はない。
ビジネスマンたちは働きアリのように時間に追われ、地面を踏みしめるという余裕すら無いからだ。
私はこの緩やかな時間があるからこそ、心に余裕ができて良い考えが浮かぶと思っている。
今回の取り立て先に行くにはアルティメットループを使えば瞬時に到着できるが、ビッグベンの助言を噛みしめるために頭の中を整理しようと考えたからだ。
「ありゃ? 関川はんでないでっか! 地上で会うなんて奇遇でんなぁ」
「え? あ、あなたは……」
不意を突かれた私は思考が停止してしまった。
これからまさに取り立てに行くはずだった相手、鴻池・ロスチャ・徳八だったのだ。
信楽焼のたぬきのようなひょうきんな容貌をしているが、ビッグベンの話を聞いてしまった後だと狡猾なタヌキオヤジに見えてしまう。
気を引き締め、余計な話をせずに本題へと入ろう。
続きはこちらですhttps://kakuyomu.jp/works/16817330655497764845/episodes/16817330657510576900
🎹黒須友香です。
すみません、遅くなりましたが切れ者おっさん回できました!
『あなたの「音」、回収します』
https://kakuyomu.jp/works/16817330655422949376
「おっさん運命共同体」(1)(2)
音楽重視のため、切れ者というよりただただ熱い演奏おっさんという感じですー。
🍻またまた遅くなりました! 霧野です。
駅へ向かっていると、会社から電話が入った。
なんと、今まさに回収に出向こうとしている顧客、安藤真広《あんどう まひろ》が自らやってきて、そのまま応接スペースのソファで眠り込んでいるというのだ。わたしはとんぼ返りで社に戻る羽目になった。
今回もお題を改変しているので、お題編を貼っておきます。
なんだかもう、企画の趣旨に沿っているんだかわからなくなってきましたが、よろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816452220246177194/episodes/16817330657026693915
🐤小烏 つむぎです。
今回の狐太のお相手は、巳之吉。
大店の草履屋の当主ですが、商売もせずにふらふらしています。
◇
丸輪屋は浅草の北、隅田川沿いの花川戸と呼ばれるところにある。
春になると八代様《はちだいさま》(将軍吉宗公)肝煎りで植えられた桜で堤《つつみ》はたいそう美しい。
ここいらは履物だけではなく羽織り紐やら、帯締めやらの小物問屋が
続きはこちらから、よろしくお願いします。
前編
https://kakuyomu.jp/works/16817330655333321076/episodes/16817330655508374539
後半
https://kakuyomu.jp/works/16817330655333321076/episodes/16817330655508446167
こんにちは。📞久里琳です。
今回の顧客は後藤太一。名前だけ、後藤隊長にあやかりました。性格は違いますが。
ーーーーー
「金は?」
わたしの問いを、咀嚼しようと努めるかのように、後藤は首を傾げて宙を見まわした。
「金は……天下のまわりもの?」
3秒待って出てきた答えがこれだ。能天気野郎め。
続きはコチラ ↓ ↓
https://kakuyomu.jp/works/16817330655546314431/episodes/16817330656633483399
編集済
🥎銀鏡怜尚です。
今回の顧客は山奥に住んでいるらしく、社用車を利用する。田中係長が運転し、わたしは助手席だ。
それでも東京都内らしい。東京は狭くて広い。渓谷の広がる冷涼な山間地帯もあれば、絶海に佇む島嶼地域もある。
今回の顧客はその前者で奥多摩に住んでいるという。東京住まいのわたしでも来たことのない場所だ。
今回の顧客が代表を務める、自然環境保護団体『フォーエバー・グリーン』は、環境大臣と年1回協議を行うほど精力的に活動しているらしい。先日嘆願書を提出したらしく、大臣の受理書までアップされていた。
続きはこちらです⇩
https://kakuyomu.jp/works/16817330655520134760/episodes/16817330656674736971
今回は少し長くなってしまいました……(^_^;)
🍜はらだいこまんまるです。
お題をかなり改変しました。
世間一般のイメージとは裏腹に我が(株)まごころエージェンシーは福利厚生が充実している。
続きは以下より。
https://kakuyomu.jp/works/16817330655255401967/episodes/16817330656227998959
🎶 一帆
随分遅れた(笑)
「機械人形」は夢をみるのか
https://kakuyomu.jp/works/16817330655530656689
挽回せねば! と今は考えているケド……。
今回3人目。物語の起承転結の転あたりになるだろうと考えたのはいいのですが、
肝心の機械人形の心までは描けませんでした。