第43話 恋バナ

今日は由莉、咲枝と3人で集まっている。


話の内容としては咲枝の好きな人のこと。


「咲枝に好きな人なんて初めてですよね?」


「そうだね、中学の時はずっと部活一筋だったからどうしたらいいのか…」


「この前言ったように、仲良くなるにはまず、可愛い後輩って印象づけてそこから少しづつランクアップしていけば!」


「うん!私、頑張ってみる!」


「あ、でも…」


「なんですか?詩。」


「これ言っていいのか…」


「なんでも言ってよ!」


「じゃあ…」


私はこの前、男バスの部長と焚翔が幼なじみでそれ経由で聞いた話を咲枝と由莉に話した。


「…」


「でも、まだわからないよ?もしかしたら好きになってくれるかもしれないし!」


「そうだよね…うん!頑張る!」


咲枝はポジティブな子だからそれを聞いて一瞬考えてすぐに自信満々の笑顔で言い切った。


「さすが咲枝!」


「でも、どうやって可愛い後輩から気になる人に変えるんですか?」


「そこは…咲枝の頑張りどころであって、友だちになったらみんなで遊びに行く提案を咲枝にしてもらうと!そしたらあとは女として見て貰えるようアピールすれば!」


「上手くいくかな…」


「今からそんな風に考えてちゃダメ!上手くいくように前向きで行こう!」


「そうだね!2人とも、いっぱい相談乗ってくれる?」


「「もちろん!」」


私たちはその後も恋バナをして楽しんだ。


「そうだ、由莉!聞いてよ!詩さー、気がついたら八神先輩のこと名前呼び捨てしてたんだよ!?」


「そうなんですか?」


「だって焚翔がぁ…」


「本当ですね。」


「でしょ!?」


「先輩も敬語も止めてって言われたんだもんっ」


「なるほど!」


「それに、夏休みに焚翔のお家にお泊まりする予定で…」


「「お泊まり!?」」


「え、うん。」


「もうそんな仲なの?」


「一応、焚翔のお母さんとも会ったことがある!」


「もう!?早くないですか!?」


「まぁ…でも、すごく優しい人で良いお母さんだなって思ったよ!」


「はー…いいなぁ…」


「そう言えば焚翔が、咲枝に彼氏が出来たらトリプルデートできるねって言ってたよ!」


「それはしたい!!楽しそう!」


「私たちのデートっていつも図書館なのでみんなでデート出来たらいいですね!」


なんて話をして、もしトリプルデート出来たら"どこに行こうか"とか"どんな服装にしようか"とか3人でトリプルデートの妄想をして楽しく過ごした。





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