第10話 先輩の苦手なもの

みんなと合流してお昼を食べながら次はどうするか話し合うことに。


「午後もさっきと同じでいいよな!」


「私は構いませんよ。」


「俺も咲枝とは気が合うみたいだからこのままがいいな!ってことで焚翔と詩もそのままな!」


「あぁ」


「はーい!」


「あ、でも。ご飯食べたらまずはみんなでお化け屋敷行こうぜ!ここ怖いって有名なんだって!」


「楽しそう!由莉と詩も行くよね!?」


「私はそういうの苦手なので…」


「私は怖いけど…行ってみたい!」


「僕も苦手なので由莉さんと他のアトラクションに行きますね」


「そうか…まぁ、強制はできないからな!焚翔はどうする?」


「葉山だけ行かせるわけにいかねぇからな」


「じゃあ決まり!」


みんなでワイワイお昼ご飯食べて少し話をしてから、由莉と吉川先輩は別のアトラクション、水元先輩と咲枝、八神先輩と私はお化け屋敷へと向かった。


「じゃあ、俺ら先に入るな!」


「詩、また後でね!」


「うん!いってらっしゃーい!」


「…」


「八神先輩、お化け屋敷は大丈夫なんですか?」


「あぁ。作り物だし大丈夫だろ」


「へー…」


「なんだよ」


「先輩って学校ではみんなから怖がられてるじゃないですか?」


「まぁ、近寄ってくんのは蒼也と悠斗くらいだしな」


「そんな先輩でも可愛いところがたくさんあるんだなって思いまして。」


「…お前、絶対それ言いふらすなよ?」


「そんなことしませんよ!」


「ならいいけど」


「そんなことしたら先輩モテちゃうし…」


「ん?なんか言ったか?」


「なんでもないでーす!」


そんな話をしていると係の人に呼ばれて中に入った。


案の定、八神先輩はお化け屋敷でも怖がっていて出口付近まで私にしがみつくという、普段の八神先輩ではありえない姿が見れた。


「先輩…可愛すぎますよ!何してるんですか!」


「べ、別になにもしてねぇだろ!」


「そういう事にしておいてあげますね!」


「ふん…」


話しながらお化け屋敷を出るとそこには水元先輩と咲枝はいなかった


「先輩、次はどうしますか?」


「…ジェットコースターとお化け屋敷以外なら」


そう言った八神先輩の顔は拗ねた子供みたいで可愛かった。


とりあえず、メリーゴーランドとか小さい子供でも乗れるようなアトラクションに乗ったりしていた。


そして夕方近くになり最後に何乗るかという話になって"もちろん最後は…"という事であれに乗ることになった





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