そして・・・春。

織風 羊

第1話 赤い山



太陽が登り始めたようだ

窓の外は明るく

小鳥達の囀りが聞こえ始める


窓を開ければ

まだ冷たい朝の風


着替えを済ませ

ドアを開ければ

静かに大きく胸を膨らませる


扉は開かれた

錯覚ではなく


いつまでも幼い心を持つ者は

傷つきやすく

それでもその小さな心臓に力を得ることができたならば


この素晴らしき情景よ

言葉を無くせ

感じよ


億年も続いた繰り返し

太陽の昇らない朝はない喜びを

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