人類を脅かす犬の脅威

雨沢白田ー

危険生物、犬

 世の中には、危険でありながら身近な存在としてよく知られる生物がいる。それは犬だ。興味津々とて手に持った読者にはさっぱりだろうが、実は刃物よりも、もっと危機感を持たねばならない事が、この作品で分かるだろう。


 犬とは何か? まずは言わせれば、ある種の生物兵器である。酸性雨さんせいうの主成分、また各種ジャンクフード、その他の食品に添加てんかされているDHMOを含み、更に依存性を持つ。犬を摂取すればその耐性が付かない限り、永遠と抜け出せない負のループへ至るのだ。


 この犬の起源は、一万二千年前すごいむかしから存在を確認できる。その頃から犬は摂取されていたらしい。また、古代エジプトでは死を司る存在として見做みなされてもいた。これは、犬による危険性を暗示している。


 現代においての犬は、DHMOを含み、依存性があるにも関わらず、保護の対象であり、この生物は日本のみならず海外でも合法的に購入でき、アジア圏の中にはこれを食用として見なす国もある。


 この事から、どれだけ人類の生活と密接に繋がっているのか分かるだろう。しかし、それだけではない。真に恐るべきは社会現象、強いては社会システムの崩壊に繋がる恐れがある。犬には依存性があると説明したが、他の違法な薬物に関しても同じ現象が見られる。


 では、何が恐ろしいのか? それはこの犬が合法である事だ。どれだけ摂取しようと、とがめられることも無く、依存性のみぞはまる存在が、今すぐにでも手の届く位置にある。更に悪化すると金が掛かる。お分かりだろう。何故、生物兵器と呼ぶか。それはこの犬がとんでもない食い意地であるからだ。身を滅ぼす事も見境無く、犬を追い求める為だけに金を掛けるのだ。


 そして、既に日本では六百八十万という世帯が犬の手に及んでいる。


 既に人類は、手遅れであるのだ。


 出典:全てにおいて私。

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