第6話 話

この話は、というくだりから必ず怖い話ははじまることはある。

ある意味今話すことは、そんな話を覆す話かもしれない。


その体験談とは、私の知り合いA君が、話してくれたことだった。

よくある怪談を市民館のイベントしていた時。


A君は、イベントの裏方をしていて怪談でつかう為の音響をセットしていて

本番の時に備えていたそうな。


怪談師が幕があがると二段階段を駆け上がると同時に握手と始まり、怪談を始める手前。


音楽を再生し始めました。


「えーー。この話はですね〜。」と言い始めた時、


<ブツ・・・・・・ぶつぶつぶつぶつ・・・・・・つつつ・・・・>

怪談を始める手前。機械の接続が切れる音が会場に響き渡りました。



「あれ?おかしいな。。さっきまでちゃんと確認したんだけど」焦るA君は、

もう一度、やり直す為に怪談師に戻ってもらい、最初から出直すことになりました。


会場にいた観客たちの笑う声や、これも演出?なんて言う人もいました。


そして、再度


幕が上がると同時、階段を上がり、定位置についた怪談師は


「何度もお手間かけますね。イベントでよくいくとこんなアクシデントもあるんですよ」なんて観客を和ませました。


そして


「早速、怖い話をひとつしたいと思います。えーこの話はですねえ」


<ブツ・・・・ぶつぶつ・・・・つーーーーーつーーーーーーーー>


またさっきと同じ現象になってしまいました。


「ストップ!!!すとーーっぷ!!」

さすがにA君はストップをかけらてしまいました。


ただその時、停止できるはずのデッキが止まらなくなりました。


ノイズに近い音から観客は耳を塞ぐ始末になり、電源から抜くことにしたのですが、

それがなんと電源を切っても鳴り響いていました。


それを聞いていた観客の一人が怖い顔でぶるぶると震えて座っていました。


「大丈夫ですか?体調悪いんですか?」とA君は鳴り響く音の中、対処策として

観客を非難させることにしました。


市民館から全員出ると、あの怪談師が最後に出た後、音が鳴り止みました。


「なぜ? 自分ですらとめれなかったのに・・・・」唖然としたA君は


「私にもさっぱり・・・」と怪談師が言いました。


先ほど震えていた観客は指を刺して言いました。


「あんただよ・・・・。連れてきやがったな・・・」


「え?」指を刺した相手は怪談師でした。


怪談師の話によると、この市民館に来る前に心霊スポットに行ったと答えてくれました。


そこであった体験談をしようとした際、このような現象に見舞われたのだと。


体調を崩されたお客さんから後日、写真が送られてきました。

それはさすがに青ざめるわなと思いました。


その写真とは段に上り座る怪談師の後ろに無数のムンクの叫びのような髑髏にも近い

顔が何十体と幕引きの後ろに張り付いていました。


おそらく心霊スポットとは、市民会館に近い場所にある古い霊園に行ったものだということは予想しなくてわかるものでした。


そしておそらく音響にも影響したのだと。


後日、その怪談師は、病院屋上から飛び降り自殺をしたそうで、

その時の顔は、あの写真のようなムンクの叫びのような表情で亡くなったと聞かされました。


もし、心霊スポットに行くのではあれば軽々しく話はしないほうが身のためだということ知ってほしい。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る