資本主義の奴隷。そんな言葉が真っ先に浮かんできました。主人公は事業に失敗し、いかんともしがたくある仕事にありつきます。それがまあひどい。酷いなんてものじゃあない。自らが自らでなくなるまで消費され、使い捨てられてゆく。そして、また「ちがうもの」を宛がわれて終わらない消費の中に落とし込まれてゆく。きっと終わらないのでしょう。この悲喜劇を、ぜひその目で確かめて下さい。