第2話

 「ごめんなさい、ごめんなさい。」


あ、流石に妹が起き始めている。


  「青?」


 「ごめんなさい、ごめんなさい。」


「大丈夫だよ。青」

 妹の空は川で溺れことや、未知の今の状況より優しく青を抱きしめて青を励ましている。


俺が原因なんだが、目の前の光景に感動している。


 そして、感動していたら、何あれスライム?


 「キャピンポヨン!」

嘘だろ?

 

 身長は子ども達と同じくらいで低く、見た目は青くポヨンと音が鳴りながら跳ねている。明らかに目が付いてる。見た目は案外可愛い。でも、子ども達に向かっている。


 スライムがタックルして来た。

 「痛っ!」

とりあえず身代わりになれたようだ。


 「・・・あ、おじさん。」

青がごめんなさいを言わなくなり、俺を見て今の状況に気付いたようだ。


 「青、ここどこ?」

青がさっきよりは落ち着いたことで、今の未知の状況に気付いたようだ。


 「怖いよー。」

今度は空が泣いている。そりゃそうだ。俺も怖いだろうし、今また飛んで来ているスライムも怖いよな。


 「痛!」

このスライム見た目は可愛いくせに子どもを狙うとは。


 「おじさん!!」

やばい青も泣きそうになっている。


 どうにかしないとな、そして、


  「痛」

3度目


「空、大丈夫だよ。」

青、子どもなのに偉いな。妹より前に出てスライムから守ろうとしているし。


 「グハッ」

そろそろ反撃しないとな。


 「キャピパラー」

カピパラに聞こえたぞ、泣き声も可愛いな。タックルおっかないけど。

  

 「うっ。」


「青!怖いよ。怖いよ。」


「大丈夫、大丈夫。」


どうしよう、子ども達は完璧に怯えて逃げる事も出来そうにない。俺が逃げろと言っても逃げてくれるだろうか?仮に逃げたとしてもおそらくここ異世界だし、生きられるのだろうか?超能力に目覚めたり魔法が出来たりしないだろうか?


 「スキル発動!」

何もなし!


 「魔法!」

 何もなし


  グハ

 スライムからツッコミが入る。


 駄目だな、新しい力とか出せる気がしない。


 でも、このスライムは倒さないと子ども達が危ない。


 にしても、このスライムどうやって倒すんだ?明らかにドロドロだし、タックルした時に少し飛び散ってまた1箇所に集まるしな。

 見た目可愛いけど無敵だな。いや待てよ可愛い?



スライムがタックルをしに向かって来た。

 ここだ!!!!


 目潰し!!

 「ぶじゃビヤン!」


 スライムは飛び散った。


やられた声怖!


 スライムの破片がまた集まると怖いから土に埋めるか。


ーーーーーーーーーーー

 

  

「もう大丈夫だよ。」


「怖いよ、辞めてよ来ないでよ。」

どうやら妹の空は完璧に戦いを見て怯えているようだ。


 「・・守ってくれてありがとう。」


 「オウよ!今度は守れて良かった。」

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