第4話
「理想のタイプって何だよ! お前は俺のことを何も知らないだろう!」
俺は反論した。
「知らなくてもいいの。私はあなたのことを知りたいの。あなたの名前は?」
美少女は聞いた。
「鈴木一郎だよ。お前は?」
俺は答えた。
「私は藤原美月。発明家よ」
美月は自己紹介した。
「発明家?」
俺は疑問に思った。
「そう。私は色々なものを発明するのが好きなの。例えば、このカバンも私が発明したのよ」
美月はカバンを指さした。
「このカバン?」
俺はカバンを見た。
「うん。このカバンは特殊な素材でできていて、中に入ると空間が広がるの。だから、人間でも入れるのよ」
美月は説明した。
「空間が広がる? そんなことありえないだろう」
俺は信じられなかった。
「ありえるわよ。私が証明してあげる」
美月はそう言って、カバンに手を入れた。
すると、カバンからテレビが出てきた。
「えっ!?」
俺は驚いた。
「これ、私が発明したテレビよ。超高画質で超大画面で超立体音響なの。すごいでしょ?」
美月は自慢げに言った。
「すごいというか、ありえないというか……」
俺は呆然とした。
「ほら、これだけじゃないのよ。もっと見せてあげる」
美月はそう言って、カバンから次々と発明品を出してきた。
カバンから出てきたのは、ロボットや飛行機や時計やゲーム機や本や服や食べ物など、ありとあらゆるものだった。
「これは何だよ!?」
俺は目を疑った。
「これは私が発明したものよ。全部私のオリジナルなの。どれもすごいでしょ?」
美月は満足そうに言った。
「すごいというか、信じられないというか……」
俺は言葉を失った。
「あなたも何か欲しいものがあったら言ってね。私が作ってあげるわ」
美月は優しく言った。
「いや、別にいいよ……」
俺は断った。
「そう? 残念。じゃあ、私の家に行こうか」
美月はそう言って、俺の手を引いた。
「えっ? お前の家?」
俺は驚いて聞き返した。
「うん。私の家に連れて行ってあげるわ。私の家はすごいのよ。私が発明したものでいっぱいなの」
美月は嬉しそうに言った。
「でも……」
俺は抵抗したが、美月に連れられてしまった。
美月は俺を自転車に乗せて、走り出した。
「行ってらっしゃい!」
美月は元気に叫んだ。
「待ってくれー!」
俺は叫んだが、もう遅かった。
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