第3話

俺はまださっきの感覚が解けていない所が上がっている。


 この湧き上がるトキメキを義妹にぶつけて貰えるかも知れない期待をしている。


 「ただいま」


「話しかけるなクソ兄貴」


うーーーーーんんんんんん


 良いね!!


この感じか、湧き上がるこの興奮。


 「たまにはさ、お兄ちゃんと話さない?」


 義妹は俺と話すことが嫌いだ。きっと


「はぁ?えっええ?ちょっとどうしたの?」


あれぇ?期待していた反応と違う。


 「たまには糸とゆっくり話をしたいなって。」

 あれは妹に話すように迫るだが、


「えっええっ、ほんとうにどうしたの急に?」


 おかしい絶対に妹は怒ると思っていたのに。


 「いや、だから、た、たまには義妹と話をしたいなって」

息が荒くなっている。


 「そ、その今日はな、なんか私の見る目がいつもと違くないからな。」


いや、義妹の方が明らかに違う。


 「そ、そんなことないよ。」


「いや、明らかにいつもと違うよ。お兄ちゃん」


お兄ちゃん??


 「も、もしかして私をそう言う目で見てる??」


あれっ


 なんか違う。言葉は明らかに兄をやばい人のような言い方だが、気持ちよくない。むしろ何故かイライラが、


 いやそのイライラですら興奮に変えれば良いのでは?


 イライラは良いは良い。イライラは気持ちいい。


 おーなんかそうなって来た。


 「大丈夫、お兄ちゃんはそんな目で見てないよ。」


「えっ?」


「だって、妹をそんな目で見るなんて変態じゃないか」


流石に興奮を求め過ぎて義妹が日常的に安心出来ないのは駄目だ。ここは我慢だ。


 「・・・お兄ちゃんの、」

あれ、なんか怒ってる?


 「クソ変態!!」


ありがとうございます。

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