終わりの始まり

 私はみずから選び彼岸ひがんに到達した。


 しかし、全てが終わると思ったのは幻。苦しみからのがれたはずの私を待っていたのは、新たな苦しみだった。


 逃れようにも、此処ここから逃れるすべはない。


 しかし、地獄の番人は言う。此処より下になら行く事が出来ると。


 れは私の救いにはならない。そして此処に蜘蛛くもの糸はおりて来ない。

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短編集 汐なぎ(うしおなぎ) @ushionagi

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