『バトンパス』/第10回のお題「つなぐ」
走らないと、バトンをつなげない。
「リレーだから当たり前」と言われるのは、わかっている。
独走も併走も二人三脚も、みんな息苦しそう。
二人三脚はバランスを崩しやすく、独走の方が楽だと途中で紐を外す組も多い。
本心ではのんびり歩きたい人、休憩を挟みつつじゃないと体調を崩す人もいる。
怪我している人には、手をつなぎ「一緒に歩こう」と声をかける人が居て然るべき。
だけど実際は、「走れない奴は最初からバトンを持つな」と見放された気分になる。
「自分の子孫を残したい」という人間の本能でもあるはずの、命のリレー。
爽快に走っているのは、ほんのごく一部。
「自分の子どもを自分の手で育てたい」は、贅沢な嗜好品になってしまった。
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