いけいけ勇者様5

最上司叉

第1話

俺はいつも通り魔物退治にきていた。

魔王は別の魔物退治に行っていてめずらしく1人だ。


俺は魔物を見つけた。


「悪いがおとなしく退治されてくれ」


俺はそう言いながら切りかかっていった。


魔物は必死に俺に勝とうとしたが相手が悪かった。


俺は魔物退治を無事に終え街に帰ろうとしたその時どこからか女の悲鳴が聞こえてきた。


俺は悲鳴の聞こえてきた方に向かって走り出した。


するとそこには女が魔物に襲われていた。


俺はすぐに剣を抜き切りかかっていった。


魔物は俺に気づき爪で防御した。


俺は剣に力を込めた。


魔物の爪が折れて魔物は少したじろいでいる。


俺の敵じゃないと思いとどめを刺しに行く。


魔物は無事に退治した。


すぐに女のもとに駆け寄ると大丈夫か?とたずねた。


女はありがとうございますと涙を流しながら答えた。


「ここは危ないから街へ戻ろう」


「まだ薬草が採れていないんです」


「この近くにあるのか?」


「はい、すぐそこです」


俺は女と一緒に薬草を採りに行った。


「この場所にはよく来るのか?」


「ええ、子供の頃から」


「そうか…でも近頃は危ないからやめたほうがいい」


「そうですね…」


女は薬草を採り終わり少し寂しそうにしていた。


「街まで送る」


俺は女に言った。


街までの道すがら女に聞いた。


「誰か具合が悪いのか?」


「違います…売って生計を立てているんです」


そんな話をしていたらいつの間にか街に着いた。


女はまた会えますか?と聞いた。


俺は運が良ければと答えた。


そして俺は帰途についた。


次の日


「勇者様ー」


どこからか女の声が聞こえた。


俺は慌てて家の外に出る。


するとそこには昨日の女が立っていた。


女はお弁当作ってきましたと言った。


俺は女に強引に弁当を渡された。


とそこへ猫を連れた魔王が家の中から現れた。


女は驚いた顔をして固まっている。


魔王は俺が貰った弁当にくいついている。


女は言った。


「こんな美人と暮らしているなら私に勝ち目ないですよね…」


とショックを受けた顔をしている。


俺は説明する気にもならない。


魔王が女に言った。


「なに悲しんでいるの?」


女は訳が分からない顔をしている。


すると魔王が


「さっ今日も魔物退治の仕事だ」


と盗人に猫を渡し俺を引っ張っていく。


女は盗人になにか聞いている。


俺はそのまま魔物退治に向った。


魔物退治に向かっている途中魔王は


「そのお弁当食べないなら欲しい」


と言った。


俺は


「これは俺が食べる」


と言うと魔王は残念そうな顔をした。




俺と魔王は魔物退治を終え家に帰ってきた。


するとそこには女が手料理を作り待っていた。


魔王は喜んでいる。


女は言った。


「さっ皆で食べましょう」


どうやら盗人に全部聞いたらしい。


俺は悪い気はしないが女をどうするか悩んでいた。


その気も無いのにいつまでもこうしておくのはしのびない。


俺は女を連れて家の外に出た。


俺は女に気がないことを告げたが女は私が好きでこうしているので大丈夫ですと言った。


俺は女の気が済むまで待つことにした。


そこへ魔法使いが帰ってきた。


俺と一緒にいる女を見て誰この女?と騒いでいる


こうしてまだまだ4人?の生活が続くのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

いけいけ勇者様5 最上司叉 @moemee

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

同じコレクションの次の小説