第3話ゴブリンさんとのかくれんぼ

 ゴブリンさんとの苗床endをかけた鬼ごっこパート2


 私は今、ゴブリンさんとの苗床endをかけた鬼ごっこの真っ最中です

 どうしましょう、男だった頃は一度もモテたことないのに

 TSした今では、ゴブリンにそれはもう、モテモテです。

 私を追いかけてくるゴブリンは、なにもかも、かなぐり捨てて

 血走った目で、追いかけて来ます。

 下半身の自己主張が強い

 お前らどこに腰布脱ぎ捨てて来たんだ


『新たにスキル『魅了』Level1を獲得しました』



 ふざけんな!!

 俺がいつ、ゴブリンを魅了したってんだよ!!





 私は今、夜の森の中でゴブリンさんたちと、かくれんぼの真っ最中です。

 あれから、ゴブリンたちから逃げに逃げまくった。

 ステータスで負けている以上、草原では逃げきれないと思い

 薄暗い森に逃げ込み必死に逃げました。



 一つ言わせてほしい


『この森ゴブリン多すぎだろ!!』


この森に逃げ込んで数時間、もう辺りは日が沈み辺りは真っ暗

そのくせ、ゴブリンの数がやたらと多い

そのせいで俺は今、50匹を超えるゴブリンさんたちと

かくれんぼをしております。


俺が出会ったゴブリンたちは、俺を見た瞬間めちゃくちゃ

追いかけてくるし、全然諦めてくれない

必死になて、俺を探してる


『『魅了』のLevelが2に上がりました』


全く嬉しくない(泣)




さらに数時間が経ちました。

さっきから森の奥で人の悲鳴と激しい音が響いてくる

隠れながらこっそりのぞいてみると、あら不思議

ザ・山賊みたいな格好の人たちが大量のゴブリンに

襲われているではないですか。


それにしても、山賊のボスめちゃくちゃ強いな

斧の一振りでゴブリンさんがまとめてミンチじゃん

そのおかげか、かなりの数のゴブリンが減って来た

今も残って俺を探しているゴブリンは10匹程度だ

これならどうにか逃げ出せそう

森の奥で襲われている山賊には悪いけど、全力で逃げました


ありがとう山賊のおっさん





『(未設定)のLevelが2に上がりました』


逃げる途中、一匹でアホ面晒しているゴブリン(幼体)に

イラっとしたので、サクッと石で脳天かち割っておいた

散々追い回されたストレスが少しだけ、スッキリした。



やっとゴブリンたちを振り切って逃げられた

これも山賊のおっさんのおかげだな

川にも戻ってこれたし、急いで人里を探さないと

もうしばらく、ゴブリンの顔は見たくない





〜(とある山賊たち)〜

俺様は今、10人の配下たちとともに、田舎の村々をつなぐ道に

陣取り略奪をしようと移動して来た

元いた場所は冒険者どもが攻めて来たせいで、狩場を

移動せざるを得なくなくなったのが残念だが


なのに・・どうして・・・


「ぎゃあああああああ」

「親分たすてぇ」

「こんなの聞いてないぞ!!」


目の前には60匹を超えるゴブリンが俺様達に向かって襲いかかって来た

こんなのおかしい、この森には動物ぐらいしかいなかったはずだ


「親分、フレックとジョージが殺された!!」

「親父、カインも殺されっちまった!!」


次々現れるゴブリンに、仲間達が殺されていく

俺様は、必死に斧を振った。

もう何匹殺したのかもわからない

仲間は、俺様の右腕を任せていた相棒を残して

息子も仲間も全員殺されてしまった。




どれだけ時間が経ったのかもわからない

相棒もついさっき、生きたままゴブリンどもに食われてしまた。


俺はどこで道を間違えたのだろう

山賊なんてやらずに、村でおとなしく畑を耕していれば

よかったのだろうか?


・・・もう、遅い、か・・・



そして俺も、仲間達のようにゴブリンに殺された











『ステータス』

名前(未設定) 年齢13

 職業      

 Level1→2

 筋力5→8

 体力8→13

 頑丈4→7

 魔力14→20

 知力9→15

『スキル』

 環境適応 鑑定level2 魅了level1→2

『固有スキル』






面白かったら是非、フォローと評価お願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る