第12話

忘れらた過去


「えー!春ってラーメン食ったことないの?」


「うん、私食べたこと無いんだ。」


 「人生損してるよ!ラーメン程美味いのはない!」


「でも、お母さんが残すから駄目だって。」


「なら、俺が食べるからいいよ!!」


「あと、そもそもお金ないし、言ってもダメって言われちゃうよ。」


「なら、拾い続けよう!!」


ーーーーーーーーー

 桜宮視点


 思い出せば、あの後食べたラーメンは間接キスだったな。

 私からタッツーの!!


 つまり私はタッツーとはしてない!


 「タッツー!!」


「どうしたの?春?」


「ラーメン食べたい!!」


「良いよ!!」


しまった。よく考えたらタッツーが残す訳が無い。


 「ねぇ、春がいいなら?それ食べていい?」


「ダメに決まってるでしょ!!」


「でも、大変そうだし!」


「分かった。」


私はその後、後悔する。普通に少しだけ食べて貰えば良かった話だった。

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