4話:何もすることがない時ほど掃除やら料理がしたくなる
役所で梓が発射してしまってから数日間、彼女は休学中によって学校にも行けずただただ部屋の中で虚無な目をしながら外の景色を眺めて何もやることのない時間を無駄に流していた。
「はぁぁぁぁぁ~。暇だ。」
天井にあるシミでも数えたいが日頃掃除大好きの梓の部屋には壁にも天井にもシミ一つもない綺麗な部屋がそこにはある。
「学校の休学状態ってホントに停学よりもたちが悪いよなぁ~。」
何もせず、ただ性別が変わったというだけで学校を休みにさせられてしまったことがどれだけ疲れるのやら?
「取り敢えず下いくか。」
ソワソワとした足取りで梓は階段を静かに下りて行った。
「あっ、梓くん。」
「母さん。どしたの?」
「いやね、今日の夕飯作ってもらっちゃっていいかしら?」
突如としてりんから言われたことに戸惑いを梓は隠せなかった。後で理由を聞くとママ友との集まりがあるらしくて今日は夕飯を作るのが難しいから梓の元に白羽の矢が立ったわけだ。
「それじゃあ、よろしくねぇ~。」
「分かった。行ってらっしゃい。母さん。」
りんが出ていくのを見送って梓は背伸びを一つ伸ばしながらキッチンへと向かった。
「う~ん、夕飯ねぇ。何作ろっかな。昨日は煮つけだったしな。今日はさっぱりしたのが食べたいな。」
梓は、ぽくぽくと頭の中の時計が針を打ち鳴らしていく。しかし、思いつくこともなかったので、家族全員にLUNEを送って夕飯のリクエストを募った。
数分後、全員が返してきた回答は・・・
「「「任せた。」」」
「それが、一番めんどくさいんだよぉ~!!」
誰もいない家で一人キッチンの中で叫んでいた。
「取り敢えず、簡単な奴作っていくか。ひとまず、冷蔵庫見よう。」
急に我に返っては、梓は冷蔵庫の中身を見た。なんと、見事に余りものと呼ばれるようなものしかなかった。
「いや~。買い物には行きたくないしな。取り敢えず、あれだ。茄子の揚げびたしでも作るか。」
梓は黙々と料理を始めていった。
まず、エビの尾を残して皮をむき背中を開いて片栗粉をつけたら油で揚げる。その間に茄子縦半分に切って、2、3ミリくらいの切込みを入れたら3~4等分に切り分けてこちらは素揚げしていく。
その間にフライパンにめんつゆを入れて揚げあがった茄子とエビを絡めて混ぜる。そうして混ざった後水溶き片栗粉を混ぜ合わせたところにいれてとろみをつける。
そしてあらかじめすりおろしていた大根おろしの半分を具材を絡め和えていたところへ入れて混ぜ和えたら、適当な皿にのせて刻み葱と大根おろしの残り半分を添えて完成だ。
「おぉ~。我ながら上出来だ。さてさて、他にも作っていこうかな。」
そこから1時間弱をかけて5品くらい料理を作った。梓はやり切った感を出したと思えばそこから突然すべての部屋の掃除を始めた。
梓は壁の溝にある埃やら、壁にあるシミなどを徹底的に綺麗にしていった。梓があまりにも暇すぎたのか知らないが、家の中がどこか一つ若返ったような景色が広がっていた。
掃除をした後、一人しかいない部屋で梓はテレビを見ながら自分の体を少しだけ撫でていた。
「本当に実感が沸かないなぁ~。」
自分の部屋よりも広いリビングでサラサラになってストレートになった髪の毛をくるくるしながら、のどのどっから声出てるの?ていわれる声域の唸り声をあげていた。
「う~ん、でもさこの状態でさ俺は男の中身を持っているのにもかかわらず体は女・・・でもなぁ~。この体。発散が今できないんだよなぁ~。」
正直な話をすると梓は今とってもこの小説で健全じゃないワードをたくさん吐き出したためにこの前話が実は没になりかけたけど改稿のタイミングでほのめかせば問題ないや。と作者が勝手に判断して肉付けされる方向に足が進んだのも実はある。
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あとがき。
これさ、正直打ち切ってやろ!って気持ちで適当に出したら気が付いたら今日の日間ランキング53位(なろうにて)にいました。まず読んでくださりほんとにありがとうございますっ!!まだ、キャラ設定とかストーリーの構成の書き出しは書きながら作っていくのがいつもの僕のやり方なので投稿頻度が少し開いたり連発したりする人間ですが長い目で見守ってくれると嬉しいです。
また、感想をくれると作者のモチベーションが上がるかもしれません(今もあるけど)どしどし送ってください!!
待ってます!!
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