気付いたら尻に敷かれてた
涼
第1話 幼馴染は災いの元?
「まってよー!
幼稚園の時、俺と玲子れいこは仲良しで、玲子はいつも俺を追いかけていた。俺はいつも優位にいたし、玲子もいつもしっぽを振って後をついてきていた。それが可愛くて、でも、男の子の悪い癖。そう言う可愛いと思ってる女の子に対して、わざと意地悪してしまうもの。俺も、そんな男の1人だった。
「うるせーなぁ。玲子は…。俺は
「えーーー!?うわーーーん!!凪くんのばかーーーーーー!!」
「あっち行ってろ!!また明日遊んでやるから!じゃあな!!」
「うわーーーーーーーー!!」
次の日、玲子は、昨日、俺が湊斗とその場を跡にするまで泣いていたと、幼稚園の先生に俺は怒られた。もっと女の子には優しくしなさい、と。
この時は、想像もしなかった。俺と玲子の立場が、ああなるとは――…。
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