第314話 受験前のお遊び会

これは、1985年の2月のお話。


それまでも、ついでに言えばそれから少なくとも数年間はそんな企画はなかったと思う。要は、自由の森お得意の、その場限りのイベント。


蒜山高原に1泊2日でスキーに行く。


こんな企画が飛び出しました。

しかし、いい迷惑だ。

受験前のピリピリしているときに、そんなものに連れ出されるとは。


さすがにもうすぐ受験がある同級生の一人か二人は残ったが、

私立高校を受験しないかの少年は、行くことになった。


こういう思い付きのイベントをその場限りで作り出されると、

ことと次第によっては大迷惑になるわな。

人の心に土足で踏み込んできて、わかった口を並べる・・・(以下自主規制)。


いくら自由の森関係者を怨んでも、スキーを恨まなくてもいいだろうというかもしれんが、こんな形で接して、スキーなんか好きになるわけがないだろう。

その理由は、そのうち明らかにします。


こういう「場当たり」というか、その場限りのイベントには、

本当にその年のそのときだけというパターンも、ありました。


要は、群れさせてその場限りの対応をしてテキトーにやり過ごしていれば、

職員は給料がそのうち天から降ってくるところらしいよ。

トップは、こんな調子ではではだめだと内心真剣に思っていただろうけど、

それまでの蓄積は、そう簡単に変わらなかった。

そういう意味では、前園長時代の停滞した空気がまだ払しょくされていなかった。

そんな時期だったように思えてならないね。


以上、後の作家氏の弁でした。

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