第306話 受験会場で雪合戦
翌1985年の1月。不良中学の名をほしいままにした母校の体育館。
ある先生が、前年の受験に係るエピソードを披露した。
昨年の大雪の日の私立高校の特別推薦の日に、何と、雪合戦をした受験生がいるそうです。皆さんはくれぐれも、そんなことをしないように。
誰がするかよと思いつつも、みんな、笑っていた。
さすがにそれはフェイクだろうと思った人。
それは、素人の浅はか見立てというものです。
1984年1月31日。国鉄ダイヤ改正前日のお話でした。
その日、岡山県は南部でさえも数十センチの雪が積もったほどです。
さすがに受験は決行されましたが、ある高校で、事件は確かに起きました。
その実態は、数十年後、その雪合戦少年たちの母校の関係者から聞かされることとなりました。
県南某市のやんちゃで定評ある某中学校一部男子生徒の仕業でしたとさ。
メデタシメデタシなわけでもないけど、マジで、嘘ではなく本当に、待ち時間に受験校の校庭で雪合戦をしたらしい。
彼らの合否?
今どきの少子化時代と違って、代わりならいくらもいると言えるほど生徒の多かった時期ですから、当然皆、その学校は不合格。
それに連動して皆さんいろいろあったみたいですが、中にはどういうわけか公立高校に合格した生徒もいたそうです。
もっとも、受験会場でそんなことをする奴だから、・・・。
・・・ の部分につきましては、御賢察ください。
ま、いい話なわけもないだろう。
ってか?
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