第191話 遊び場って、存外狭い。 1

 自由の森以外のところのことはあまりわからないので、一般化は控えます。

 というわけで、養護施設の遊び場、自由の森のケースで見てみますね。

 客観性を持たせるために、何度かに分けて申し上げましょう。


 結論から言うと、一般家庭のことを考えれば、確かに広いです。


 まずは、移転前の園庭その他遊び場を。

 なぜ「その他」にしたかというと、園庭以外にも使える場所があったから。

 鉄筋と木造の建物に挟まれた園庭は、細長く、いささか広い。

 事務室前には、砂場とブランコもありました。

 遊んでいる様子が事務室からよく見られるようにということでしょう。

 あとは、ひまわり組という幼児部屋と山組という中高生男子部屋の間。

 ここは、正門を入ってすぐのところ。いささか広めです。

 小学生くらいでもまあまあ遊べる場所。


 だけど、学校の体育の授業などできる程も、広くはないです。

 いくらなんでも、そんな広い土地は確保できません、って。

 まして、のちには文教地区として人気の出た場所だからね。

 今映画監督の彼も、その頃の自由の森の様子は見ているって。

 何だかんだで、同級生が結構遊びに来てくれていたからね。


 実はもう一つ、遊べる場所があるの。それが、屋上。

 鉄筋園舎3階の洗濯物干し場の横に、テニスコート一面程度の場所。

 ネットをしっかり張っていて、ボール遊びもできなくなない。

 ここで、ソフトボールの練習もできたわけだ。


 草はないけど、人工芝球場対策の練習場!・・・、ってか?

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