第183話 前半期終了。理想中毒に総括を!

 9月の、晦日。

 前半期、終了。

 中間納税のお知らせも来る頃。


 ここは、自由の森。養護施設という名の場所。

 半年過ぎると、こちらの各部屋にも、ね、

 秋色の風立ちぬ。

 少しずつ、涼しくさせるのが、なびいて参ります。


各部屋の状況、うまく行っているのか?


 そこが、幹部職員各位の意識の行き所。

 新卒1年目の保母も、生活という名の仕事に慣れたか。

 ここでは、2年も務めればベテランです。

 3年も務めれば、大ベテラン。

 5年以上勤めれば、もう、大ベテランラン?


 しかし、今思うけど、長く勤めている保母ならよいのか?

 そういう疑念は、今も、ある。

 酒も飲まずして御自身の理想に泥酔していたかの男性職員、

 そういうベテラン保母を充てようにも、金がかかると述べた。

 だから、新卒の年端の行かない保母に任せる必要もあるのだと。

 後者も確かに問題ではある。

 だが前者ならそれでうまく行くと思っていたとしたら、

 もはやアルコール中毒もとい重度の理想中毒以外の何物でもないわ。


 アルコール中毒も確かに問題だが、

 理想中毒もまた、人を巻き込むだけにたちが悪いぜ。

・・・、ってよ!

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